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事柄の調べ方

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事柄の調べ方(事実・事項調査)


 例えば、ある言葉の意味を知りたい、植物の名前を知りたい、ある事件がいつどのように起きたのか知りたい、地名の由来を知りたい、ある人物について詳しく調べたいなど、様々な事柄を調べたい時に使えるレファレンス資料 を、いくつかご紹介します。

 

※コンテンツは随時追加する予定です

はじめに―事典・辞典について
全般
人物・人名
 
 

はじめに―事典・辞典について

 事柄を調べるレファレンス資料の代表格である事典・辞典について、基本的なところを理解しておきましょう。
 

事典・辞典の特徴

①多様な種類・高い専門性
 あらゆる分野についての幅広い知識がまとめられている「百科事典」、特定の分野に特化した事典(例:国語辞典、地名事典、人名事典、各種の専門事典)といったように、様々な種類があります。インターネットでは探し出すことができない情報も数多く含まれています。


②情報への多角的なアプローチ:索引
 事典には、収録されている字句や事項をまとめて配列した「索引」がついています。


 索引を使うことで、ある事柄が別の事柄と結びついていることが分かったり、見出し語からだけでは知りえないキーワードを見つけることができたり、複数の観点を知ることで事柄を多角的に理解することが可能になる、といったメリットがあります。

まず索引から引こう

 事典を利用する時は、まず索引を引きましょう。なぜならば、自分が調べたい事項が「見出し項目」として立てられているとは限らないからです。見出しにはなっていなくても、別の事項の中で関連情報として解説されている可能性もあります。


③情報の蓄積
 冊子体の事典・辞典は、一度発行されるとその情報が紙の形で固定されます。従って、発行年の違うものを比較してみると、ある事柄についての理解や定義の変遷が分かったり、その事典・辞典が編まれた当時の時代背景の手がかりを得たりすることができます。
  このような、新しいものと古いものを比較する、という調査が可能なのは、両者をストックしている図書館という場ならではといえます。

 

【引き比べてみよう】

 同じような主題領域を扱っている事典・辞典でも、項目の立て方、記述の内容、編集の仕方、図表の表示など、それぞれ異なっているものです。それらを引き比べてみることで、ある主題について、どこが重要か把握したり、まだ学説が定まっていない部分を発見したりすることもできます。
 また、ある主題についてその背景や基本情報を広く知りたいのであれば「大項目」主義 の事典を、特定の事項を簡潔に知りたいのであれば「小項目」主義 の事典を使う、という具合に使い分ける必要もあります。

 

 

 

 

Web版事典・辞典の特徴


冊子体との違い
 冊子体の事典・辞典と比べると、以下のような違いがあります。

 

『ウィキペディア』との違い

 無料で利用できるWeb版百科事典といえば「ウィキペディア」が有名ですが、利用の際は留意すべき点があります。
 例として、当館で利用契約している「JapanKnowledge+」に収録されている『日本大百科全書』と比較してみましょう。

比較点 『日本大百科全書』 『ウィキペディア』
① 作成者
  • 専門家が執筆。
  • 作成者が明示されており、責任の所在が明確。
  • 誰でも執筆できる。記事が固定されず、後から誰でも編集できる。
  • 作成者が明示されていないものが多い。
② 更新の頻度
  • 定期的に更新。
  • 項目によってまちまち。
③ 情報源の明示
  • 参考文献が明示されている。
  • 典拠が不明な記事でも掲載される。

 情報の質と信頼性に注意しましょう。
 『ウィキペディア』は情報探索における手がかりの1つとしては有用ですが、その記事をうのみにせず、必ず他の情報源でも確認するようにしましょう。



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