沖縄の公立大学 名桜大学(沖縄県名護市)

研究コラム(つながる、つなげる教員の輪)研究

生活の中で行われるソーシャルワークを探求して

樫原 伴子/人間健康学部 スポーツ健康学科/掲載日:2025年3月

 大学卒業後神戸市役所に入庁し、以後38年間神戸市の社会福祉専門職として行政から福祉業務を行ってきました。この間、生活困窮や児童虐待などさまざまな面から困難をかかえる方々の支援を実践してきました。
 ソーシャルワークとは社会福祉援助のことであり、人々が生活していく上での問題を解決なり緩和することで、質の高い生活(QOL)を支援し、個人のウェルビーイングの状態を高めることを目指していくことである(日本学術会議第18期社会福祉・社会保障研究連絡委員会:ソーシャルワークが展開できる社会システムづくりへの提案)とされています。 また、ソーシャルワーク専門職のグローバル定義では、ソーシャルワークは「実践に基づいた専門職」であり「学問」であるとされており、実践に基づいた専門職業とは切っても切れない関係にあるものです。
 名桜大学に来て2年目となりますが、専門職業としてのソーシャルワークのあり方をさらに探求するため、沖縄県の児童養護施設で直接子どもたちの支援を行っている職員の方々へのインタビュー調査を通して、社会的養護を必要とする子どもたちの生活の中で、どのようにソーシャルワークが展開され効果を発揮しているかを研究しています。
 また、名桜大学には「ぴゅあ」という学習支援教室があり、名護市と共同で市内の生活困窮世帯の中学生を対象とした学習支援と居場所づくりを行っています。参加している中学生一人ひとりに合った学習計画や教科書などを学生が作成し、中学生と歩調を合わせながらボランティアでの運営をしています。学生がかかわることによる中学生の学習意欲の向上や将来への目標が設定されるこの活動からは、専門職としての支援のあり方を再考する機会となっています。

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樫原 伴子(人間健康学部 スポーツ健康学科 教授)
専門分野:社会福祉学

【人物紹介】
 神戸で生まれてからずっと関西で育った根っからの関西人です。沖縄での生活をはじめて2年がたちました。沖縄の方はとにかく親切でどこから来た人でも優しく接してくださり、それが何よりの心の支えになりました。まだまだすぐに関西弁が出てきてしまいますが、心あたたかい沖縄の方々に溶け込んで、ことばだけでなく生活や文化も是非、吸収していきたいです。

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