2024年4月にスポーツ健康学科に着任いたしました。母校である名桜大学にて教育、研究活動が行えることを嬉しく思います。 "Sport for All" の精神に基づき、全ての人がスポーツに平等に関わることができる社会の実現を目指して、スポーツマネジメントやスポーツ社会学に関する研究をおこなっております。
我が国では、スポーツ基本法が2011年に制定され、「スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは、全ての人々の権利」すなわちスポーツ権が初めて明記されました。また、2022年に策定された第3期スポーツ基本計画においても、スポーツの価値を高める3つの視点の中に、「スポーツに誰もがアクセスできる」ことが位置づけられております。これらのことよりスポーツが有する価値が社会において非常に高く認識されていることが窺えます。そのような中で、私が注目しているのは、スポーツを行いたくても行えない(行うことができない)、体験格差の問題、特に子どもたちの格差問題についてです。近年の研究より、世帯の社会経済状況が、スポーツ体験状況に影響を及ぼすことが報告されております。たとえ子どもたちが困難な状況におかれていたとしても、全ての子どもたちのスポーツ権が尊重されるように社会全体で支援することが求められていると思います。
スポーツ基本法が謳っているように、全ての人がスポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことができる社会の実現を切に願います。また、格差問題そして解消にむけた一助となれるよう、教育、研究、地域貢献活動に取り組んでまいりたいと考えております。
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窪田 誠志(人間健康学部 スポーツ健康学科 助教) 【人物紹介】 |
