沖縄の公立大学 名桜大学(沖縄県名護市)

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ブラジル・ペルー訪問を終えて―沖縄と南米を結ぶ交流のさらなる発展に向けて―

掲載日:2026年8月20日お知らせ

 2026年7月28日から8月11日まで、ブラジル及びペルーを訪問した。今回の訪問は、ブラジル沖縄県人会創立100周年記念式典及び県人会館落成式への出席をはじめ、名桜大学の協定校である南米の大学を表敬訪問し、これまでの交流の歩みを振り返るとともに、今後のさらなる連携と交流の可能性を展望する、極めて意義深い機会となった。

訪問団は、団長の私(嘉納)、赤嶺達也国際交流課長、ナシメントサユミ国際交流課係員の3名であった。ナシメント係員は、日本語、英語、ポルトガル語を流暢に話し、スペイン語もできる。強力なスタッフであった。日本からブラジルへの往路の際、ニューヨーク上空の天候不良で進路変更となり、別の空港行きとなり足止めを受けた。しかし、ナシメント係員の粘り強い空港係員との折衝のおかげで、別便でブラジル行きが実現し、無事にサンパウロにたどり着けた。感謝である。

 名桜大学は、創立の年である1994年、海外の大学として初めてブラジルのロンドリーナ州立大学と学術交流協定を締結した。この協定締結には、東江康治初代学長と住江淳司教授の尽力があった。その後、サンパウロ大学、ペルーのサンマルティン・デ・ポレス大学などとの協定へと交流の輪を広げ、南米との大学間交流を大切に育んできた。今回の訪問は、こうした本学の国際交流の原点を改めて確認し、これからの交流をいかに発展させていくかを考える機会ともなった。

 サンパウロでは、沖縄県副知事、市町村長、県議会議員等とともに、ブラジル沖縄県人会の皆様から心のこもった、そして熱烈な歓迎を受けた。リニューアルされた県人会館には、南米駐在員事務所が併設され、沖縄移民資料館も設けられていた。館内には、移民の方々の生活用具や貴重な写真などが展示され、沖縄から遠く南米の地へ渡った先人たちの苦労と、異国の地で懸命に生活を築き上げてきた歴史が刻まれていた。それらの資料から、移民の歴史が単なる過去の記録ではなく、現在へと続く沖縄の大切な歴史であることを強く感じた。また、県人会館落成を記念して開催されたBEGINのライブにも参加した。超満員の会場のなかで、「笑顔のまんま」「海の声」などが歌われると、世代を越えて観客が歌声を重ねた。「オジー自慢のオリオンビール」では大きな歓声が上がり、総立ちとなるカチャーシーとなった。10代の若者から高齢者までが一つになって踊る姿は、まさに圧巻であった。遠く離れたブラジルの地で、音楽を通して沖縄が一つになった、忘れ難い瞬間であった。

 ロンドリーナ市においても、ACROL(ロンドリーナ沖縄県人会)の皆様から盛大な歓迎を受けた。集会所には150人余りが集い、琉舞やエイサーが披露された。高齢の二世の方からは沖縄への深い思いを伺い、二十歳前後の女子学生からは、日本語を学び、県人会の青年部の活動にも力を尽くしていきたいとの思いが手紙に綴られていた。そこには、世代を越えて受け継がれる「ウチナーンチュ」の心が確かに息づいており、深い感動を覚えた。

 今回の南米訪問を通して強く感じたのは、沖縄から南米へ渡った先人たちが築いてきた歴史とその思いを受け継ぐ子や孫、そして若い世代の存在である。国境や言葉、世代を越えて、沖縄とのつながりは今も確かに息づいているということであった。名桜大学も、これからも教育や研究、学生交流などを通して沖縄と南米を結ぶ「架け橋」としての役割を果たしていきたい。

 公立大学法人 名桜大学 学長 嘉納英明 KANO Hideaki

サンマルティンデポレス大学.jpgサンマルティンデポレス大学

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クリチバ(アラウカリア財団)

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ロンドリーナ県人会

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サンパウロ大学(USP)
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ブラジル沖縄県人会100周年記念

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