沖縄の公立大学 名桜大学(沖縄県名護市)

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2022(令和4)年度 教育・養護実習報告会を実施

掲載日:2023年1月20日お知らせ , 卒業生向け , 受験生向け , 在学生向け , 地域の方向け , 教職員向け , 教育・研究活動レポート

 教育・養護実習は、北部地域の学校の協力を得て実施しています。今年度は他地区以外での母校実習も含めて、小学校、中学校、高等学校の40校で60人(英語25人、保健体育22人、養護教諭13人)が実習を行いました。教育・養護実習は、教員免許状を取得するための4年間の学びの集大成として大学で学んだ理論を学校現場で実践・体験して、教師としての実践力を培う貴重な経験となる意義深い実務体験学習です。
 令和4年12月9日(金)、講義棟の10教室に分かれて教育・養護実習報告会を開催しました。実習体験の発表者と次年度の実習予定者を含む124人が参加しました。報告会は、自分自身の実習を振り返り、課題を分析し、今後の活動に活かすための実習の総括の報告と、来年度の教育・養護実習予定者に対して、より実践的なアドバイスを送ることを目的として開催しています。
 実習校の状況が予想とは異なっていたこと、生徒たちは元気があり過ぎて思うように指示が通らないなど、四苦八苦した体験や、指導教員から学んだ「先生は役者になれ!」「生徒だけではなく、いろんな教員と関わるという体験が重要である!」等の金言の紹介があり、戸惑いながらも楽しく充実した実習を送ることができたことが伝わってきました。短い報告時間にもかかわらず、様々な視点からの示唆に富む報告があり、実習報告会の意義を改めて感じることができ、大きな成果が実感できる報告会でした。
 また、当日配布された実習生全員の報告書からも、成長の跡が垣間見える充実した教育・養護実習であったことが伝わってきました。実習を体験した皆さんが伝える貴重な体験は、教職を目指す後輩たちにとって、次年度の教育・養護実習に向かうための手引きとなることでしょう。
 教育・養護実習を通して教師という仕事が、やりがいのある、創造的で魅力ある仕事であることを学んでくれた皆さんが、教師の道に進むことを切に願っています。次年度の実習予定者にとっても、学びの多い有意義な報告会でした。
 ご協力いただきました先生方に心より感謝申し上げます。

報告:教員養成支援センター長 高安 美智子(リベラルアーツ機構)

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国際学群(英語)実習発表の様子 スポーツ健康学科(保健体育)実習発表の様子
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授業の準備をしっかりやっていると
不安は自信に変わる!
一生忘れない3週間の出来事を報告

先生方の絶え間ない尽力を知る

実習校:本部町立上本部学園
実習教科:保健体育
江副 光輝(スポーツ健康学科4年次、佐賀県立佐賀東高校出身)
 私は、令和4年5月30日(月)から6月17日(金)(15日間)の期間、本部町立上本部学園で教育実習をさせていただきました。出身県とは異なる沖縄県での実習に不安や戸惑いを感じながら始まった今回の教育実習ですが、温かく迎えてくださった先生方や素直で活気のある生徒達のおかげで、とても楽しく充実した時間を過ごすことができました。
 この経験を踏まえて、報告会では教育実習で得た学びを主に2点報告しました。まず、1点目は生徒との関わり方についてです。心身ともに成長期である生徒達は、十人十色の性格や特性を持っています。そのような生徒達と深く関わり、信頼関係を築いていくためには、生徒の一人ひとりの性格や特性を見抜いて、柔軟に対応できる力は勿論、教師自身が生徒に心を開くことが大切だと実感しました。そこで、私が最初に取り組んだのは挨拶の後に一言加えて話すことでした。日常的な挨拶をした後に、その生徒の趣味や好きなものについて話をするように意識してみると、生徒との会話量や親密度は劇的に向上しました。次に、2点目は学校経営における先生方の働きについてです。先生方が、学校・生徒・保護者に関することを密に情報交換し、常によりよい学校づくりに尽力されている姿を目にしました。生徒時代には気づき難いことですが、学校で生徒が安全に楽しく生活ができるのは、先生方の絶え間ない尽力のおかげだと改めて実感しました。
 最後に、私の教育実習に協力してくださった実習校の先生方に心より感謝いたします。

自分の課題を見つけ、目指す養護教諭へ近づく

実習校:名護市立東江小学校
実習教科:養護
宇久田 香歩(スポーツ健康学科4年次、沖縄県立具志川高校出身)
 私は、令和4年5月16日(月)から6月10日(金)までの4週間、養護実習をさせていただきました。実習では、保健室来室児童の対応、健康診断の補助・事後措置、保健だより作成、保健指導など様々な経験をさせていただきました。
 実習を通して、養護教諭の職務や児童との関わり方、教職員や関係機関と連携することの大切さなど、大学では学ぶことができない多くの学びを得ることができました。来室児童の中には、心因性と考えられる身体症状を訴える児童もおり、養護教諭のみの視点で判断するのではなく、教室での様子や友人関係、家庭環境などを学級担任やSC等と情報共有し、密に連携を図っている様子から、養護教諭の役割や連携の大切さを学ぶことができました。また、いつでも誰でも来やすいオープンな保健室づくりをしており、児童の困り感にいち早く気づき支援につなげるために、児童と信頼関係を構築することの大切さを実感することができました。
 私が実際に来室児童の対応をする中で、頭で分かっていても実践してみると上手くいかなかったこともありました。多くの学びを得ただけでなく、自分の課題も見つけることができました。今後、実習で得た様々な経験を活かして、自分が目指す養護教諭になれるよう日々努力していきます。
 最後に、ご指導いただきました先生方、東江小学校の皆様のお陰で充実した4週間の実習となりました。本当にありがとうございました。

自分自身の未熟さを見直すきっかけに

実習校:沖縄県立名護商工高等学校
実習教科:英語
永嶋 小夏(観光産業専攻4年次 福岡県・筑紫台高校出身)
 教育実習では、教壇実践を中心に学級運営や学校行事、教育相談室の運営など様々なことに携わらせていただき、実際の高校教育の現場で多くの学びを得ることができました。
 この2週間の教育実習を通して学んだことは2つあります。 1つ目は、教壇実践では臨機応変な対応を求められることです。教育実習で担当した英語科授業の3クラスは、授業のスピード、理解度、生徒の反応など、それぞれ異なったものであり、同じ授業内容であっても各クラスに合うように授業を工夫する必要がありました。指導案に従って授業することが理想ではありますが、生徒の表情や反応を見て、生徒の興味を惹きつけ理解を深めることのできる授業になるように臨機応変に対応していく必要があると感じました。
 2つ目は、教師と生徒の信頼関係を築く重要性です。教育相談室の先生は、どんなに忙しくても生徒が相談に来た際には、手をとめて親身に生徒の相談に応じていました。相談内容も生徒それぞれであり一人一人の生徒に真剣に向き合う姿を見て、自分自身の未熟さを見直すきっかけとなりました。
 最後に、実習先の生徒はそれぞれの夢や目標に向けてとても一生懸命であると感じました。教育実習では、教師は日々スキルを高めつつ、生徒一人一人に柔軟に対応する必要があることを学ぶことができました。教師として自分自身も物事に一生懸命取り組む姿を生徒に見せることが大切であると思います。教育実習を指導していただいた先生方に感謝いたします。

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