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令和元年度 人間健康学部看護学科「臨地実習報告」

掲載日:2020年2月19日お知らせ , 学事報告 , 看護学科

ケアリング文化実習

 ケアリング文化実習は、沖縄の歴史や文化を継承しながら地域住民とふれあい、人生や生活、地域の絆を学ぶことを目的とし、1年生の前期から後期にかけて実習を行います。沖縄北部や読谷村の戦跡巡りでは、語り部や戦争体験者の講話を通して歴史や平和を継承することの重要性を学びます。また愛楽園見学では、ハンセン病回復者の方々の過去と現在を知り看護の視点から人権擁護について考えます。地域ふれあい体験では、北部12町村を訪れ区長へのインタビューや敬老会や運動会などの行事参加をとおして互助を実感し、健康支援活動では、血圧や体重などの測定と生活や健康に関する会話から地域住民の健康について考えます。実習後の意見交換や振り返りはケアリングの意義について学びを深め、実習における様々な経験は、将来医療職を目指す学生の自己の成長発達と学習課題を明らかにする手掛りとなっています。
 実習施設および地域の皆様にはご協力・ご支援を賜りまして感謝致します。

総評:九津見彩子(看護学科 助手)、永田美和子(看護学科 教授)、佐和田重信(看護学科 准教授)、下地幸子(看護学科 准教授)、安仁屋優子(看護学科 助手)

ケアリング文化実習での学びと気づき ~豊かな人間性を身につけることの重要性~

茂木 歩(看護学科1年次、群馬県立高崎高校出身)
 愛楽園の見学では、国の隔離政策に多くの医療関係者が関わり著しい人権侵害が行われていたことを知り、医療を志す者は、人権問題に敏感であることが要求されると感じました。また、沖縄中部にあるチビチリガマでは、本来人を救うべき医療職が、戦争という心身ともに追い詰められた状況下では人の命に対する認識が失われるほどであった事実を知りました。将来看護師として、いかなる状況においても命を大切にするという信念をもって従事したいと考えました。
 地域でのふれあい活動における区長さんへのインタビューでは、行事を通じて「住民の安否確認、地域の活性化や課題などをどう住民と協力するか」を伺うことができ、地域の絆について知ることができました。
 これらのケアリング文化実習の学びや気づきから、看護の専門性だけでなく幅広い教養、本質を捉える力、そして豊かな人間性を身につけることが必要であると痛感しました。

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実習先で共に学んだ仲間たちと

総合実習(小児看護領域)

 4年次の総合実習(小児看護領域)では、既習の知識・技術・態度を統合させ、看護実践能力を高めるためることをめざし、実務に即した実習を行います。今回、沖縄県立北部病院のNICU、名護療育医療センター、子育て支援センターヤッホーハウスの3か所で実習しました。NICU実習では、小さく生まれた赤ちゃんの命を守り、成長を支えるための看護や、家族支援について学習しました。名護療育医療センターでは、障害のある子どもを地域で育てていくための連携や協働のあり方を学びました。また、キャリーオーバーとなった人たちと出会い、小児から成人への移行問題についても考えました。そして、ヤッホーハウスでは、子育てに不安を感じている保護者が、子どものそばにいながらも、自分の時間を持つことができる場があることの重要性を実感しました。腰を下ろし、目線を合わせ、子どもや保護者と優しく関わりながらも、モニターを見つめる目の鋭さに4年間の成長を感じました。今後も大学での学びを糧に自己の看護を振り返り、看護観を育て、成長し続ける名桜ナースであってほしいと願います。

総評:松下聖子(看護学科 教授

精神的なサポートの重要性を学びました

溝口美稲(4年次、福岡大学附属若葉高校出身)
02.jpg総合実習の小児看護領域では、未熟児の看護や地域で暮らす子どもと家族へのサポートについて学ぶことができました。NICUでは、特に反射やポジショニングを行い、児を安心させ、医師がスムーズに診療できるように介助することが、結果として児への重要な看護の1つであると感じました。また、出生時からの介入であるため、身体面と心理面の基盤づくりと先を見据えた看護の提供が重要であると学びました。子育て支援センター、名護療育医療センターの外来・児童発達支援事業所、地域生活支援事業所の実習では、不安や戸惑いを相談する場があることで、成長発達の見守りや関わり方、積極的な子育てにつながると思いました。特に、障害のある子どもへの関わりでは戸惑いやイライラが生じやすく、障害への理解や家族への精神的なサポートが重要であり、関係機関の連携を通して地域で支えることが重要であると学びました。
 今後看護職として関わる際、子どもだけでなく母親への精神的支援も重要視して家族が地域で安心して生活できるようにサポートしていきたいと思います。

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