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授業紹介 - 学生が創る授業 - 看護学科精神保健「生活の場と精神保健」

掲載日:2016年7月20日お知らせ , 教育・研究活動レポート , 看護学科

 人間健康学部看護学科提供科目「精神保健」の「生活の場と精神保健」では、現代社会におけるメンタルヘルスの問題について学びます。受講生が、いじめやDV、依存症をはじめとする様々な悩み・問題について理解を深め、グループごとにロールプレイなどを用いたプレゼンテーションで実際の事例を紹介します。ここでは、平成28年6月28日(火)に「性的違和をめぐるメンタルヘルス」をテーマにプレゼンテーションを行ったグループを紹介します。

「性的違和をめぐるメンタルヘルス」
 私たちは「性的違和をめぐるメンタルヘルス」というテーマについて学習してきました。「性的違和」の最初のイメージは「体と心の性が一致していない人」「レズビアンやゲイ」といったものでした。しかし、歴史や宗教、世界と日本の現状などを調べていくなかで、単純には考えられない難しいことであると気づかされました。授業を通して本当に伝えるべきことは何なのか、性的マイノリティへの一番良い関わり方は何なのか、私たちは何度もディスカッションを重ねて一人一人が考え悩んできました。そこで、私たちが悩んだように、受講者やクラスメイトに性的マイノリティについて学んだうえで考え、一人一人の今後の行動選択につなげられるような「考える授業」にしたいと思いました。授業後に提出するミニミニレポートに授業を聞く前と聞いた後のクラスメイトの考えや感想を書いてもらい、変化も含めて授業の評価を行いました。
 私たちが授業を通して伝えたかったことは、「性は多様であり、みんな違ってみんないい」「性的マイノリティは普通であって特別じゃない」ということです。授業の最後には、授業を担当したメンバー9人が、一人一人の言葉で想いや考えを伝えることができました。また、ミニミニレポートからは、性的マイノリティについてクラスメイトが一生懸命考えたことがそれぞれの言葉で書かれており、「考える授業」として成果があったこともわかり、達成感も大きかったです。
 最後の最後までみんなで悩み抜きましたが、まだはっきりとした答えが出ていない、わからないことがたくさんあります。今回の発表では、性的マイノリティの方の生の声を取り入れることができなかったため、今後はネットや書籍などの情報だけではなく、性的マイノリティの方をはじめ様々な立場の方とも直接話し、しっかり向き合ってどう行動すべきかさらに考えていきたいです。メンバーで一つの発表を作ろうと取り組んだ約2か月間はとても濃いもので、こんなに意見の飛び交うグループワークは初めてで刺激を受けました。
 最後になりますが、発表準備において協力しアドバイスをしてくださった先生、先輩方、本当にありがとうございました。
看護学科2年次 :石原昌坪 伊良部裕也 高妻努 小﨑愛美(執筆)
戸田千智 比嘉志乃 古嶌美帆 増田美咲 渡辺空

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