性に関するピアエデュケーション授業
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平成27年12月9日（水）、看護学科4年次13人、3年次3人、スポーツ健康学科4年次1人で名護市立羽地中学校の「エイズ学習会」に参加し、3学年110人を対象に「性に関するピアエデュケーション」授業を行いました。
ピアエデュケーションでは、性に関する正しい知識を学生がそれぞれペアになり、トーク形式で伝え、グループワークで中学生とディスカッションをしました。性に関する知識を伝える場面では、ギリシャ神話を題材に「どうして人は人を好きになるのか？」について発表し、第二次性徴による「男女の違い」や「性感染症」などについて、中学生に伝えました。また、「デートDV」について、学生がとある一場面を演じて、デートDVに当てはまるものは何かを考えてもらいました。グループワークでは、事前に自分のライフステージを考えてきてもらい、グループ内の発表で仲間のライフステージを共有し合いました。ライフステージの発表の後には、「もし、中学生の自分たちが性行為をしたらどうなるのか」ということも話し合ってもらいました。性行為から考えられる妊娠、出産、育児等について、「もし、今自分が妊娠したら、パートナーが妊娠したら子どもを育てられるのか」、「自分が描いたライフステージが歩めるか」等を話し合い、今の中学生という時期や進学後の高校生という時期に安易に性行為をしてはいけないこと、性行為には責任が伴うことを伝えました。
参加した生徒の振り返りでは、「劇などがあって楽しかった。恥ずかしがらず教えてくれてよかった」、「デートDV等、精神的暴力もあることが分かった」、「今までのエイズの学習会と違って、楽しく学べた」、「自分も他人も大切にしたい」等の感想がありました。
3年生生徒への事前アンケートでは、「好きならセックスしてもいいか？」で、「はい」は、男子で24％、女子で11％いました。これらの事前アンケート結果も入れながら、授業を進めていきました。
事後アンケート結果では、96.0％の生徒が「楽しく学べた」と回答していました。また、「エイズの病気の特徴や感染経路、予防法について知ることができましたか？」については、「はい」80.6％、「まあまあ」18.4％、「まだわからない」1.0％でした。
以下、ピアリーダーとして参加した学生の感想(一部)を紹介します。
初めてのピア活動は、とても緊張し不安ばかりでした。実際、戸惑うこともありましたが、グループの皆に支えられて、無事終えることができました。活動中、皆の考えや思いを身近に聞くことができた分、どのような声掛けがいいのかを考えていました。反省点としては、私自身がグループ皆に考えてほしいこと、伝えたい内容などをまとめておく必要があったこと、グループの雰囲気を大切にしながらもっと関わりたかったことです。
小谷 夏季（看護学科4年次、沖縄県立知念高校出身）
中学生と関わることができて、本当に楽しかったです。私たちの講義内容について、中学生がふざけることなく興味を持って聞いてくれていたので良かったなと思います。私のグループでは、男子からあまり発言を引き出せなかったと少し反省点があります。女子は具体的に夢がある子もいてやはり、夢を持てる環境を提供することも大人には必要だと思いました。
田村 康高（看護学科4年次、大阪府立藤井寺工科高校出身）
性という難しいテーマを一緒に勉強するという活動に参加させてもらって、自分自身の勉強にもなりました。また、今の中学生の将来設計や夢を聞くことで、今後の夢や目標に対する刺激となりました。何より、子どもたちと話すことは、とても楽しかったです。
長倉 蒔育（看護学科4年次、群馬県前橋市立前橋高校出身）
今回、ピア全体のまとめ役として参加しました。授業では、中学生の考えや思いを知ることができとても新鮮でした。大学生も中学生も楽しそうにグループディスカッションをしていて、また、私もいろいろなグループでディスカッションに参加させてもらい、とても楽しかったです。"性"について、中学生が少しでも自分のこととして考え、身近に感じてもらえたらと思います。羽地中学校の3年生と共に取り組むことができて本当に良かったです。
東恩納 加奈（看護学科4年次、沖縄県立具志川高校出身）
報告：東恩納 加奈
参加メンバー
看護学科3年次：森根希、湧田千夏
看護学科4年次：島袋聖菜、小谷夏季、久手堅利紗、田村康高、渡久地卓、長倉蒔育、長島七絵、橋本麻由、東恩納加奈、古堅あかり、安井雅子、山川空、山城歩、山城里菜（50音順）
スポーツ健康学科4年次：岩木みのり
指導教員：名桜大学人間健康学部看護学科 学校保健、養護学 徳橋 知子
名護市立羽地中学校 養護教諭 石嶺 希