沖縄の公立大学 名桜大学(沖縄県名護市)

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第1回世界ウチナーンチュ学生サミット開催報告

掲載日:2016年1月28日お知らせ , 学事報告 , 教育・研究活動レポート

 世界若者ウチナーンチュ連合会北部支部主催「第1回世界ウチナーンチュ学生サミット」が、平成27年11月22日(日)に名桜大学学生会館SAKURAUM3F・6Fで開催され、152人(学生73人、一般市民79人)が参加しました。
 本サミットは、同連合会北部支部代表の比嘉アンドレス氏の開会挨拶と稲嶺進名護市長の来賓挨拶により幕を開けました。第1部では、沖縄県出身海外移住者子弟留学生が演壇に立ち、母国であるアルゼンチン、カナダ、ペルー、ボリビア、ブラジルの沖縄移民・コミュニティについて発表しました。移住先によって当時の状況や移民条件等が異なり、現在でも各国の沖縄コミュニティに特徴があることが紹介されました。その後、「世界ウチナーンチュ・ネットワーク」をテーマに、主催者の伊佐正、比嘉アンドレス氏、比嘉和佳奈の3人が各発表を行いました。
 第2部では、「意見チャンプルタイム」と題し、参加者による意見交換会を行いました。多世代・多国籍グループを作り、「一人一人違う考えや意見があることを理解し、他者の意見を否定しないこと」を前提に、「沖縄のイメージ」、「ウチナーンチュってどんな人?」等、様々なトピックで意見を交わしました。この会を通して参加者は、ウチナーンチュに対する新たな考えや意見を得ることができ、また人との出会いを生み出していました。
 第3部の交流会では、歌やダンス、楽器演奏など各国の素晴らしいパフォーマンスが披露され、参加者は余興と食事を堪能しながら懇親を深めていました。
 本サミットを通して、参加者全員が海外の沖縄移民・コミュニティについて学び、互いに親睦を深めることで、「お互いを知ろうとする気持ち」を大切にし、一人一人のネットワークを広げる良いきっかけになったと考えます。これを機に、沖縄と海外のウチナーンチュの更なる国際交流、そして経済や教育の発展につなげていけるよう努めていきたい。
 本サミット開催にあたり、公立大学法人名桜大学をはじめ、一般財団法人りゅうぎん国際化振興財団や名護市、名護市国際交流協会、公益財団法人沖縄県国際交流人材育成財団、それから本サミットに参加した留学生や実行委員、そして多くの方々からの信頼とサポートがあり、無事成功に終了することができたと確信しています。心から感謝申し上げます。
 この度、「学長特別政策経費」の「学生・教育支援等プロジェクト経費」に採択されたお陰で、このような有意義なイベントを実施することができました。絶大なるご協力の賜物と心より御礼申し上げます。
報告:比嘉 和佳奈(国際学群2年次、沖縄県立名護高校出身)
   伊佐 正(国際交流センター 係員)
主催者の声
同連合会北部支部代表
比嘉 アンドレス さん(国際文化研究科2014年度修了生/アルゼンチン出身県系3世)
 これまで多くの県系移民子弟が、交換留学生制度や研修事業を利用して、沖縄を訪れています。しかし、彼らの自国における沖縄のあり方について、例えば、沖縄の文化がどのように守られているか等について、語られる機会はありませんでした。
 今回、県系移民子弟が自国の移民社会について発表すると共に、参加者と交流を図ることができ大変有意義な会となりました。成功裏に終えることができたのも、県民の皆さんの応援があったおかげです。本当にありがとうございました。

沖縄県出身海外移住者
子弟留学生による発表の様子

意見交換タイム

最後は皆でカチャーシー

サミットを終えて

 平成28年1月15日(金)、主催者の比嘉和佳奈さん、比嘉アンドレスさん、伊佐正さんが同サミット実施報告のため、山里勝己学長を訪れました。
 山里学長は、「これからのウチナーンチュのネットワークをつなげることができるのは、皆さんのような若い方々です。今後は、現地の方をお招きする等さらに発展させた形で展開してほしい。また、今年は世界のウチナーンチュ大会が開催されるので、来沖する若者を巻き込んで、2回目のサミットを開催してはいかがでしょうか。『世界の若者のネットワークを作るのは私たちだ』という気持ちで取り組んでいただきたい。沖縄から、名護から発信してください」と次回開催へ向けて、アドバイスとエールを贈りました。

前列左から山里学長、比嘉さん、後列左から伊佐さん、比嘉さん

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