沖縄の公立大学 名桜大学(沖縄県名護市)

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広報誌第35号(2013年3月発行)

掲載日:2013年3月1日就職活動支援レポート


強い脚

 この世界には、およそ人類が想像し得る限りの職業がある。もし、君が、新しい仕事を思いつき、それが合法で且つ社会的需要が見込めるなら、誰にも漏らさず、丹念に計画を練って、その仕事を生業にするとよい。君は、きっと、その道のパイオニアになれるだろう。ただし、その仕事の先駆者になったからといって油断はできない。君の考えた新しい仕事に需要のあることが世間に知れ渡れば、頭の良い後続が次々と参入してくるだろう。そのうち過当競争が起こり、コンシューマの期待に応えられない者は淘汰される定めだ。

 一般的な就職(就社)にも言えることだが、一時的な成功や就職はゴールでない。節目、節目の結果でしかないのだ。勿論、節目の結果も重要であるが、一時の成功に有頂天となり、その上に胡坐をかくような態度でいると、次回には苦い結果が待ち受けているかも知れない。常に改革を怠らず試行錯誤を重ねながら前進するしかないのだ。また、失敗も同様。一時の結果にしか過ぎない。(救いようのない大失敗は別として)失敗はしないに越したことはないのだが、仕事に失敗はつきものである。一時の失敗を過度に引き摺ってもしょうもないこと。落ち込んだ姿を見せ続けさせられるのは迷惑極まりない。カラ元気でもいいから背筋を伸ばし大股で歩いてほしい。転んでもただでは起きない"強かさ"を身につけてほしいと願う。

 さて、名桜大学は、開学20年弱の新参者である。第一期生は40歳前後であろうか。これから歴史を積み重ねていく大学である。よって、大学へ直接寄せられる求人は、正直言って少ない。「求人情報が少ない!」とのクレームをつける学生もいる。しかし、大学へ直接寄せられる求人だけが求人情報の全てではない。就職活動支援サイト(○○ナビ)を活用すれば、有名企業や大手企業へのエントリーも可能なのだ。キャリア支援課では、3年次向けの就職ガイダンスへ大手就職活動支援サイトの担当者を招き、就職活動支援ナビの活用方法をレクチャーしてもらっている。実際に就職活動支援ナビを活用して就職内定を勝ち取った学生もいるのだ。就職内定の得られない言い訳を大学に求めるよりも、自ら情報収集に努め行動する気概が欲しいところだ。企業もそういう人材を求めている。

 文頭に記したとおり、この世界には、君が想像し得る限りの職業がある。情報収集のコツを掴み努力を怠らなければ、きっと君の望む仕事に辿り着けるだろう。

 そして、最後に、思い出して欲しいことと確認してもらいたいことがある。子供の頃の冒険心と柔らかい心を。君は、若さと可能性に溢れているということを。

君の その 若くて強い脚は どこへでも そして どこまでも 歩いて行ける

キャリア支援課


卒業生インタビュー

働くことの意義を学ぶ

「働く」ことは、自分の人生の一部

森根 愛 沖縄電力株式会社 ソリューション営業部電化推進グループ

         ※沖電企業株式会社より出向

      (国際学部 観光産業学科卒業生/1999年度卒)

現在勤めている会社との出会い 旅行関係やホテル業を希望し、就職活動を行っていましたがなかなか実を結ばず、悩んでいたところ、知人から沖電企業㈱を紹介されました。希望していた業種ではなかったので迷ったのですが、「まずは働いてみて、違うと思ったら次を考えよう」と思い平成12年に嘱託社員として入社しました。
沖電企業㈱は、沖縄周辺離島における発電所の管理や、広告宣伝事業、リース保険事業など、様々な業種があります。その中で私は、総務部人事課や事業開発グループ、営業商事部、広告宣伝部と様々な部署に所属し、様々な経験をさせてもらいました。
広告宣伝部は広告代理店業務の他に、県内に数カ所ある「沖縄電力 オール電化体験施設・体験車の運営」を行っていました。そんな中、体験施設の一元化に伴い、那覇にある「オール電化体験施設 カエルぴあ なは」で働くことになり、1年間そこで働いた後、沖縄電力㈱へ出向の話があり、今に至ります。

主な業務内容 「オール電化パートナー店(地域家電店:オール電化取扱店)」への営業・支援...お客さまに安心してオール電化のご相談や機器購入ができるよう、信頼される店づくりのお手伝いをするための支援を行っています。担当している店舗でのフェアやメーカーのイベントがある際には、店舗の方と一緒にIHクッキングヒーターを使った実演会やオール電化相談を行ったりしています。
オール電化に関する広告関連...オール電化の普及拡大を図るため、パンフレットやツール類の制作・オール電化webサイト「kaeru.tv」の管理・運営を行っています。

働くことの意義 「社会貢献」とか「お客さまの喜ぶ顔がみたい」とか色々あると思います。でも、私が思うことは、「働く」ことが将来のゴールではないということです。一時期、仕事がとても忙しくて、家に帰っても寝るだけの日々を過ごしていたことがありました。プライベートの時間はなく、ストレスを抱え、体調を崩し、毎日疲れ切った顔。そんな時、母に「仕事をすることは大事。でも働くという事は、自分の人生を豊かにするために、楽しむために働くのであって、働くために生きていくのではない」と言われました。その通りだと思いました。大切なことは働く=将来のゴールではなく、「働くことで自分の人生・将来をどう生きていきたいのか」が大切だと思います。

後輩へのメッセージ 就職活動するにあたって、不安や焦りを感じ考え込み、本当に大変だと思います。そういう時は、焦らず今の自分にできることから、始めてほしい。「今の環境でできることは何か」を考えてみて、そのための努力をし、実行してください。そして、様々な人と出会い、たくさん会話をし、色々な経験を積んでほしい。そうすることで、大切な「コミュニケーション力」や「実行力」等が身に付き、きっと就職活動をする上でも、仕事に就いた後にも役に立ちます。
「働く」ことは、自分の人生の一部であり、就職が決まれば、人生OKということではありません。将来、自分が希望するような人生が送れるかどうかは、今の環境での過ごし方で変わります。ぜひ、将来の自分のために、今の時間を大切にし、悔いの残らないよう過ごしてほしい。
最後に私は、現在、名桜大学同窓会役員として同窓会活動のお手伝いをしております。大学同窓会は「卒業生同士の交流」と「在学生への支援」を目的に、「奨学金」や「キャリアアップセミナー」、「就職の翼に参加する学生たちと関東で働く卒業生との交流会」等、様々な活動を行っています。
卒業をして何年も経つと、友人や同期生と会う機会が少なくなります。同じ学び舎で学んだ者同士がつながり、交流を図ることで、仕事にもプライベートにも役に立つことがあると思います。ぜひ同窓会への入会・活動へのご参加をよろしくお願いします。

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