沖縄の公立大学 名桜大学(沖縄県名護市)

留学体験記

目で見て・肌で感じ・耳で聞く

― 私の留学体験記 From ロンドリーナ州立大学 ―

山本 菜衣子/留学期間:2012年2月~2013年2月/掲載日:2013年2月


目で見て・肌で感じ・耳で聞く

 私の留学体験記 From ロンドリーナ州立大学 

 こんにちは。山本菜衣子です。現在ブラジル、パラナ州ロンドリーナ市にあるロンドリーナ州立総合大学(以下UEL)に留学しています。ロンドリーナ市はブラジル南部、パラナ州第二の都市として北部に位置しています。サンパウロ州に次ぐ大きな日系社会を築いているパラナ州、更にロンドリーナには、多くの日系人が住居しています。
現在拠点とする、UELは学生・教職員総数、約2万6千人、学部学科総数68の総合大学です。大学構内にある「日本文化研究所」通称NECJ(Núcleo de Estudos da Cultura Japonesa)は、沖縄県名護市の協力で建設された私たち留学生のための施設です。また、毎年行われている「中南米現地実習」の集中講義はNECJで行われています。加えて、他の教室では、日本語を学ぶ学生で毎日賑わっています。それらを統括しているのは、NECJの所長であるエステーラ・藤井 岡林先生です。エステーラ先生は、名桜大学と学術協定が結ばれた1994年から長年、名桜大学との架け橋となり私たちのために日々お力添えいただいています。おかげ様で大きな問題もなく現在に至ります。
また現在、NECJでポルトガル語の授業を軸に、学部生と共にブラジル史などの講義に参加しています。課外授業で美術館へ訪れたりもしました。もちろん、疑問点は多いですが、先生方に授業後も熱心に指導して頂き、一つずつクリアしています。
いつもお世話になっている先生方と(左から、現地指導教官のパウロ先生、エステーラ先生、筆者)

 今回の留学を通じ、改めて深く実感したことは、「私は日本人だ」ということです。これまで持っていた習慣や文化は、日本を出たことで「カルチャーショック」に変わりました。私にとっての「当たり前」は「当たり前」ではありませんでした。更に、「郷に入れば郷に従え」と自分に掲げ、現地の人々と目線を合わせ暮らすことで、世界の広さと今まで気がつかなかった・知らなかった多くの点に気がつかされました。日本から出たからこそ生まれ、そして芽生えた想い・出会い・新発見は私に大きな成長をもたらしてくれました。
更に、講義の中、会話の中では多くの人々が日本について質問します。その度に、自己を見直し、一方的に吸収するだけではなく「Give and Take」形式で論議しています。これらがふくらむことで「異文化理解」になるのではないかと思います。
現在、留学を検討中の方にはこの協定大学制度をフルに活用してほしいです。偉そうなことは言えませんが、留学とは(ブラジルのみならず)自分次第で1+1が2にも3にもできます。出発点(動機)も、留学先も見解も結果も、十人十色です。もちろん、楽しいばかりでなく、時に大きな壁もあります。しかし、言葉・文化・習慣に壁を感じ悩むことがあっても、「学び」に壁(国境)はありません。良い点・悪い点、全てが「経験」となり無二のものとなり自分に跳ね返ります。
もちろん、留学だけが全てではないと思います。何ごとも大切なことは、「自らで考え、決め、動く」ことだと思います。全ては、「留学したい」気持ちを尊重し実現させてくれた指導教官の大きな力、両親、受け入れて頂いたUEL、ロンドリーナ沖縄県人会、私一人のために動き、温かく迎え送り出してくれた書き切れない程多くの方のおかげです。その気持ちを忘れずに、この先、この経験を活用し将来へ向けて邁進していくことが今後の課題だと思います。
ウェルカムパーティーをしていただいたときの一枚

2012年10月 山本 菜衣子(国際文化研究科2年次)

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