沖縄の公立大学 名桜大学(沖縄県名護市)

ゼミ学部・専攻科・大学院

規範の狭間で揺らぐ言語を見つめて

掲載日:2023年12月

国際学部 国際文化学科 林 智昭ゼミ

 国際学群 語学教育専攻 3年次
 仙波 力玖(愛媛県立今治東中等教育学校出身)
 賀数 信斗(沖縄県立向陽高校出身)
 具志堅 彩(沖縄県立那覇西高校出身)

 私たち林ゼミでは、言語学に関わるテーマを扱っています。テキストを精緻に読み解いていくとともに、ゼミ内の活動のみに留まることなく、学内外との交流や合同ゼミを通じて様々な視点から理解を深め、多面的な思考力の涵養に努めています。
 前学期のゼミでは英文法に注目し、過去分詞(e.g. annoyed)を挿入句として用い、話し手の心情を巧みに描写する技法や、「逆接」のyetを文頭に多用する筆者について、その文体的特徴を考察しました。また、男女のコミュニケーションの違い(deal with vs. cope with)やPC (Politically-Correct) Speechの潮流、また単数のtheyの用法についても議論しました。加えて、研究テーマとして、指示詞・関係詞・接続詞といった多様な用法をもつthatに関し、強調構文(分裂文)を用いたテストによりその解釈の検証を試みました。
 ことばは身のまわりにあふれていて、何気なく使っているものです。しかし、it don'tという歌詞や、「金庫・安全(safe)」を掛けたFALLING SAFE ZONEといった英語ジョークに見られる文法・語彙の論理から逸脱したトリック、アルバイトの接客時にふと口にしてしまう「お伺いします」といった表現を見つめると、いわゆる「規範」だけでは語り尽くせない、言語の不可思議さを感じることができます。

hayashizemi.JPG

リラックスした雰囲気で、議論は真剣に

PDFファイルをご覧いただくには、Adobe Readerが必要となります。お持ちでない方はAdobeよりAdobe Readerをダウンロードしインストールしてご利用ください。
掲載されている内容、お問合せ先、その他の情報は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更となる場合があります。また掲載されている計画、目標などは様々なリスクおよび不確実な事実により、実際の結果が予測と異なる場合もあります。あらかじめご了承ください。

Share!

ページトップへ