令和7年8月下旬から9月上旬に実施された外務省本省でのインターンシップに、国際学群国際文化専攻4年次の井上竜人さん(広島県・広島翔洋高校出身)が参加しました。2週間のインターンシップを終えて感じたこと等について、指導教員の志田淳二郎上級准教授と共にインタビューしました。

(左から)井上さん、志田上級准教授
―今回参加したインターンシップの派遣先と応募した理由を教えてください。
外務省大臣官房(外務報道官・広報文化組織)戦略的対外発信拠点室にて、8月下旬から2週間のインターンシップに参加しました。ゼミの指導教員の志田先生からインターンシップについて教えていただき、また、ゼミでの学びを通して、実際に外務省ではどのような外交が行われているのかをもっと知りたいと思い、応募をしました。
―もともと外交には興味があったのですか?
私自身が広島県出身で、小学校の頃から平和学習を受けてきました。大学進学を考える際に、広島と同様に、平和学習の盛んな沖縄に関心を持ち、名桜大学を受験し、現在では外交や安全保障を専門にする志田先生のゼミに所属しています。
―インターンシップではどのような業務をしましたか?
「ジャパン・ハウス」という日本の芸術文化を世界に発信する拠点がロンドン、ロサンゼルス、サンパウロに3つあるのですが、それぞれの都市の「ジャパン・ハウス」が現地の報道などでどのように取り上げられているか調査するのが主な業務でした。
―印象深いエピソードはありますか?
最終日に派遣されている室員の方々に向けたプレゼンテーションが一番印象に残っています。「ジャパン・ハウス」の現地の報道ぶりの調査結果をまとめ、今後の日本の文化や芸術の対外発信を強化するための提案なども発表しました。最初は、プレゼンテーションで語る自分の文章がこれでよいのか、室員の方々にうまく伝わるかどうか不安もありましたが、プレゼンテーションが終わると、聞いてくださった室員全員から良い評価をいただくことができました。
―インターンシップに参加する前と後で何か変化はありましたか?
ゼミでは軍事力などのハードパワーに注目した安全保障を中心に勉強してきましたが、今回のインターンシップの派遣先が芸術や文化などの力で日本の対外的イメージ向上をはかる室だったこともあり、ソフトパワーが外交に果たす影響について学ぶことができました。海外からの日本の長期的な信頼を得るための外交について、肌で感じることができて本当に良かったです。
―日本の芸術や文化は世界でも歓迎されているのでしょうか?
「ジャパン・ハウス」では、「日本の文化の本質を理解した上で展示する」ということを心がけており、日本の代表的な芸術や文化について多くの展示物があります。その中には、アニメや書道なども含まれます。各都市でも「ジャパン・ハウス」の来場者が多く、日本のハイクオリティ、ハイレベルな芸術や文化に触れ、日本への関心を高めているようです。報道ぶりの調査を通して日系移民の多いサンパウロでは「ジャパン・ハウス」の来場者が特に多く、また芸術意識の高いロンドンでも、日本の芸術や文化を求めて「ジャパン・ハウス」に足を運ぶ人がいることを知りました。
―最後にひと言
外務省インターンシップは本当に素晴らしい経験で、後輩にもぜひ強くお勧めしたいと思います。沖縄銀行をはじめ県内の協賛企業からのご支援のおかげで、外務省インターンシップに参加することができました。心よりお礼申し上げます。
【志田上級准教授から】
今回、井上竜人君がインターンシップに参加しているちょうど同じ時期に、現地実習(日米関係コース)の一環で学生17名とともに外務省本省の日米地位協定室を訪問しました。外務省の建物に入ると、地位協定室の室員の方が井上君にも声をかけてくれ、玄関先で私たちを出迎えてくれました。井上君は令和6年度に同じ現地実習(日米関係コース)に参加しており、そのときも外務省を訪問しました。昨年は学生の立場、今年はインターンシップ生の立場で外務省で井上君と合流できたことはとても嬉しい瞬間でした。
インタビューの様子