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助産学専攻科 分娩介助実習を終えての学び ~いのちの瞬間に立ち会って~

掲載日:2025年11月27日お知らせ , 看護学科

 助産学実習は、助産師を目指す学生が学内で培った知識や技術を臨床現場で実践し、妊産婦や新生児への支援の実際を学修する場となります。本専攻科では7月から3か月間にわたり行われ、分娩介助10例を目標に妊婦健診や分娩、新生児ケア、産褥期の母子支援などに携わります。生命の誕生に立ち会う貴重な経験を通して、助産師としての責任感や倫理観を養い、分娩期にある女性とその家族を支える専門的知識と技術を身につけることを目的としています。

 分娩介助実習では10例のお産に関わる中で、母子ともにいつ急変するか分からない状況でのお産の取り上げは緊張や不安がありましたが、無事に赤ちゃんが生まれたときの喜びは大きかったです。最初の頃は介助の手順や声のかけ方に頭がいっぱいで緊張の連続でしたが、産婦さんから「ありがとう」「隣にいてくれて心強かった」と言ってもらえた時の嬉しさは今でも忘れられません。

 特に分娩介助の場面では、母親が自らの力で産むことを信じて"待つ姿勢"の大切さを感じました。お産の進み方や痛みの感じ方は人それぞれであり、その中で事例を重ねるうちに「今この人に必要なのは何か」を考えながら行動するようになりました。

 また、妊娠期から産後1カ月まで関わる継続事例では、妊娠期からの対象者や家族との関りを通し、信頼関係の構築や、安心して育児ができるように退院後の生活を見据えた支援の重要性を実感しました。

 助産学実習全体を通して、助産師が担う役割の幅広さや、女性の人生に寄り添う仕事の奥深さを学び、妊娠・出産・産褥という大きな節目の中で、助産師は医療的なケアだけでなく、心の支えとなる存在であることも大切だと感じました。これからも一つひとつのお産に丁寧に向き合い、すべての女性に寄り添える助産師を目指していきたいです。

報告:洲鎌 優芽(助産学専攻科)
玉城 光乃(助産学専攻科)

写真1:分娩介助演習の様子.jpg

分娩介助演習の様子

写真2:胎盤計測演習の様子.JPG胎盤計測演習の様子

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