2025年10月11日(土)、沖縄県が主催する「おきなわSDGsフェスタ2025」がサンエー那覇メインプレイスで開催されました。このイベントは県内でさまざまな分野からSDGsに取り組む企業や団体、学生の活動が紹介されるもので、会場には企業のパネル展示に加えMCの護得久栄昇さんと仲座先輩の楽しいトークに乗ってダンスやコーラス、プレゼンテーションが披露されました。
この中で名桜大学から、SDGs共同科目として県内の国公立大学が参加した沖縄理解特別講義(玉城直美先生)を2024年度に受講した奥野稀葉さん(国際文化専攻4年次)、近藤咲美李さん(国際文化学科3年次)、兼松愛凛さん(国際文化学科2年次)と2025年度受講生の木村龍太さん、神元洋登さん、渡邊栞音さん(国際文化学科1年次)、大濱穂香さん(国際観光産業学科1年次)が活動を発表しました。
奥野さんら3名は、現在留学中の梅﨑美波さん(国際観光産業学科3年次)と一緒にこの講義で「Ⅰ'm Me」を結成し、LGBTQに関する課題に取り組みました。実際に「お父さんとお母さん」ではなく「お母さんが2人」という家庭で子育てをしている方へインタビューを行い、LGBTQについては幼少期からの理解が必要であるとの視点から動物の家族を題材にした紙芝居を作成し、保育所で女性2人が親となっている家族の話しを子どもたちに語りかけていきました。
また木村さんら4名は兵庫県立芸術大学の学生を加えて、学生団体「ゆいまーる」を結成し、LGBTQについて幅広い世代への理解促進を目指しました。そこでLGBTQの人々を理解し支援する人を指すことばである「Ally」(アライ)に着目し、グループでAllyのポスターをデザインして県民に広めていくとともに中学、高校などでAllyについての講義を行うことを通じてさらに理解を深めてもらう活動を紹介しました。
2グループともに玉城先生や沖縄県庁の職員の方々から講義を受け、そこで得た知識を土台にし、自分たちには何ができるのかを考えて実際の行動へと展開していきました。
身につけた知識から社会課題の解決方法を模索し、自分たちができる手法を見つけて継続した活動につなげていく取り組みは、まさに今、社会が若者に期待を寄せているものであり、名桜大学の学生が講義から行動に移した誇れる活動であると思います。緊張の中にもしっかりした目標に向かった取り組みを発表する姿には、会場からは大きな拍手がおくられていました。
今後、「学んだことから行動し、社会課題に挑戦する」さまざまな取り組みが名桜大学生から発信されていくことを期待しています。
報告:樫原 伴子(スポーツ健康学科 教授)
当日の様子