国際学群国際文化専攻(現:国際文化学科)長尾ゼミに所属する立石茅夏さん(4年次、徳島県立小松島高校出身)がこのほど、メキシコ政府が主催する中南米研究者育成のための留学プログラムに合格し、2025年秋から1年間の予定でメキシコへ留学することが決定しました。
令和7年7月1日、立石さんと指導教員の長尾直洋准教授が学長室を訪れ、留学への抱負を語りました。
左から長尾准教授、立石さん、砂川学長
「グローバル・パートナーシップ研修計画長期(スペイン語・メキシコ文化コース)」は、将来の日本・メキシコ両国の戦略的グローバル・パートナーシップの強化に貢献できる人材の育成を目的としたメキシコ国費による留学プログラムで、学部生から大学院生、若手研究者、実務家までを対象に公募されます。学部生が合格するのは非常に難関とされる中、立石さんは全国で50名の中の一人に選ばれました。
参加者は、まずメキシコ国立自治大学で集中的な語学研修を受けた後、各自の研究テーマに沿ってメキシコ国内での調査活動に入ります。異なる大学や専門分野の若手研究者たちと交流できることも、このプログラムの大きな魅力の一つです。
立石さんは1年間休学してこのプログラムに参加し、卒業論文のテーマである「メキシコにおける日系移民」について、現地での調査研究を行います。立石さんは「日系移民の方々が築いたコミュニティや彼らが設立した資料館などを実際に訪れ、どのような歴史を歩んでこられたのか深く学びたいです」と研究への意欲を語りました。
砂川学長は、「本学の卒業生にも、同様の経験を経て外交官として活躍している先輩がいます。今回の留学は、卒業論文のための調査というだけでなく、将来の可能性を大きく広げるものになるでしょう。ぜひ多くのことを吸収し、人的なネットワークを築いてきてください」と激励の言葉を送りました。
長尾准教授は、「この留学は、立石さんの将来にとって大きな財産となるでしょう。ぜひ大きな志を持ってチャレンジしてきてほしいです」と期待の声を寄せました。