現在、名護市における賃貸物件の状況について、受験生や保護者の皆様からご心配の声をいただいています。特に、学生向けのアパート確保が難しいのではないかというご不安について、大学としても深く認識しています。本学では、入学時に住居が見つからない学生に対し、名桜大学キャンパス内にある宿泊研修施設を一時的に貸し出す措置を取っています。
学内宿泊研修施設一時貸出措置の概要
大学周辺で学生が入居する不動産物件は、卒業していく学生と新入生が入れ替わる形で賃貸されているため、これまで供給が不足するということはありませんでした。しかし、前入居者の退去後に室内クリーニングなどのメンテナンスが行われることから、4月の入学までに入居できず、その間にホテルなどに滞在しながら通学する学生も見受けられました。
さらに、昨今は近隣に開業するテーマパークや辺野古関連の工事などの影響も受けて賃貸物件が一時的に不足する事態となっています。このため、名桜大学では2024年度から入学までに住居が見つからない学生向けの特別措置として、キャンパス内宿泊研修施設の一時貸出を開始しています。2024年は6名、2025年は40名の学生がこの措置を利用しました。
宿泊用に提供した施設はワンルームマンションタイプの留学生センター(留学生用宿泊棟)とコンドミニアムタイプの北部生涯学習推進センター(滞在型研修室)で、留学生センターは1室1名での利用、北部生涯学習推進センターは1室2名(ベッドルームと洗面所等は個別)で利用いただきました。
実際にこの措置を活用した学生の声を紹介します。