昨年度に引き続き、今年度も公開講座で琉球の歴史に深く関わる「ペリー来航」「琉球処分」をテーマに取り上げます。
1853年、日本ではマシュー・ペリーが「黒船」に乗って日本と琉球を訪問したことはよく知られています。昨年2024年はペリーと日本・琉球間で国際的な契約が調印されてから170年の節目の年でした。拙著『琉球をめぐる十九世紀国際関係史―ペリー来航・米琉コンパクト、琉球処分・分島改約交渉』(令和6年2月7日/インパクト出版会https://impact-shuppankai.com/products/detail/344)の刊行を機に、少しでも多くの方々に史料を共有し、みんなで考える「歴史学の場」を作ろうと思い、地域公開講座、シンポジウム、海外招待講演、メディア等で「ペリー来航をめぐる日本と琉球」について発表してきました。特に、地域公開講座では「ペリー来航」「琉球処分」の歴史的意義を幅広く問いかけ、さまざまな世代との交流のなかで、歴史を語り合い、歴史を考え、私自身も多くのことを学ぶことができました。琉球の歴史が世界史と繋がることで、これまで空白だった世界史の一部分を埋めることができると感じた一年でもありました。
山城 智史(国際文化学科 教授)
(受付中) 第3回「著者と考える 琉球をめぐる十九世紀国際関係史」
日時:2025年8月16日(土)10:00〜11:30
場所:名桜大学北部生涯学習推進センター
講師:山城 智史(国際学部 国際文化学科)
【地域公開講座】講師:山城 智史
【シンポジウム】
「歴史を考える----ペリー艦隊の琉球来航をめぐって」(登壇者:新城俊昭(沖縄大学客員教授)、山里勝己(名桜大学名誉教授・前学長)、山城智史/令和6年12月21日)
/news/2024/12/012022/
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20241223/5090030321.html
【メディア掲載】
「琉球をめぐる十九世紀国際関係史」㊤ 沖縄タイムス、令和6年4月3日記事
「琉球をめぐる十九世紀国際関係史」㊦沖縄タイムス、令和6年4月4日
「ペリーと琉球-米琉コンパクトの真実」㊤琉球新報、令和6年5月23日
「ペリーと琉球-米琉コンパクトの真実」㊦琉球新報、令和6年5月24日