令和7年4月21日から24日まで、沖縄コンベンションセンターにて国際会議「International Conference of Asian Union of Magnetics Societies 2025」(IcAUMS 2025)が開催されました。この学会は、アジア諸国の磁性関連の専門家が定期的に集う比較的大きな学会で、磁性の基礎研究から未来のテクノロジー活用に向けた活発な議論が交わされました。今回は、世界各国から500名を超える研究者、技術者、学生の参加がありました。グローバル化が進んだ現在では、科学研究を一人で実施するということは稀のため、国境を越えた知の交流は、新たな発想や共同研究を生み出し、私たちの未来を豊かにする科学技術の進歩に不可欠な力となります。
このような国際会議を成功させるためには、開催地での綿密な準備と運営サポートが欠かせません。今回、私はこの国際会議の成功を陰ながら支える「現地幹事」という貴重な役割を初めて担いました。会場の手配、参加者受付、歓迎レセプションの準備など、運営委員として多岐にわたる業務に携わる中で、国際会議がいかに多くの人々の尽力によって成り立っているかを肌で感じました。
国際学会の成功は、その分野の発展のみならず、より良い未来の創造へと繋がっていきます。理系の研究者として、こうした「科学の輪」を大切にし、今後も学術活動とそのサポートに積極的に関わっていきたいと考えています。
報告:立津 慶幸 (健康情報学科 上級准教授)
世界最強磁石「ネオジム磁石」の発明者である佐川眞人博士(写真右)と