情報探索の手引き|名桜大学附属図書館

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件名標目表


 件名標目とは、目録を検索する際の手がかりとして、資料の主題(テーマ)を言葉で表現したものです。件名に使われる言葉は、あらかじめ定められた言葉のリストの中から選んだもの(統制語)が使われます。主題のほかに、形式(辞典や全集など)を表す言葉も含まれます。
 このような件名標目を排列した一覧表を件名標目表といいます。件名標目間の相互の関連(「をも見よ参照」)や、件名標目としては使われない形の言葉から件名標目へのガイド(「を見よ参照」)が示されています
 件名標目表の代表的なものとして、国外では『米国議会図書館件名標目表』、国内では『基本件名標目表』などがあげられます。また、『医学件名標目表』のように実質的にシソーラス(統制語彙集)であるものを件名標目表と呼ぶこともあります。


『基本件名標目表』(BSH:Basic Subject Headings) 日本図書館協会 冊子体
 日本図書館協会が編集刊行する国内の代表的な件名標目表です。音順標目表・分類記号標目表・階層構造標目標の3部で構成されています。第4版(1999年刊)が最新版ですが、内容にいくつか誤りがあったため、これを訂正した第2刷が2000年に出ました。冊子体の他に電子版でも提供されています。

 

「Web NDL Authorities」(国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)

国立国会図書館件名標目表(NDLSH:National Diet Library Subject Headings)は、国立国会図書館が採用している件名標目のうち、普通件名、細目、一部の固有名件名(言語名、動植物名など)を収録したものです。NDLSHは1964年から冊子体として提供が開始され、改訂作業を経て、2010年からは「Web版国立国会図書館件名標目表」(Web NDLSH)の提供が開始され、2011年からはWeb NDLSHに個人名、団体名などの典拠データを追加して機能を拡張した「Web NDL Authorities(国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)」が提供されています。Web NDL Authoritiesでは、NDLSH各データの検索・参照が可能です。

 

キーワード探しにも使える

「Web NDL Authorities」でNDLSHの検索を行うと、ある件名標目について、その同義語、上位語や下位語、関連語があれば、それらが表示されます。
いいキーワードが思いつかないときや、キーワードの候補がもっとないか探したい場合などに参考にできます。

 

 

例:“文化変容“というキーワードを例として

 

特定主題(テーマ)に関する国内資料の網羅的調査に活用しよう

 国立国会図書館(以下、NDLと表記)には原則として国内で刊行された資料が全て納本される(納本制度)ことになっています。そして、納本された資料に対しては、その大半に件名標目が付与されています。つまり、NDLの蔵書に対して件名標目(NDLSH)を使った検索を行えば、特定主題の資料について、国内で刊行された資料(非売品を含む)の中から網羅的に調査できるということを意味しています。是非活用したいところです。

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