公立大学法人名桜大学

 

 

総合研究所 (Research Institute)

名桜大学総合研究所

総合研究所長 李 鎭榮

 本学の総合研究所も2016年に満21歳になりました。昨年成人になったばかりですが、大人として自立を求める声が日増しに高まっているように思われます。
 人類学では、成人式とは「子どもとしては一度死んでもらい(分離決別)、大人として生まれ変わる(再統合)」ことと理解しています。本研究所も成人になりましたので、当然大人としての役割と義務を果たしていかなければなりません。換骨奪胎の姿を学内外に示していくべきでしょう。
 時宜を得たことになるでしょうか。新しい中期目標にも「研究所改革」がしっかり盛り込まれており、学外からも「地域のニーズにより答えられる研究所を」と期待されています。
 私としては「中期目標」に沿うことはもちろん、継承すべきところは継承し、踏まえるところを踏まえ、改めるべきところをしっかり改めていきたいと思います。改革のための1年という期間は必ずしも十分とはいえませんが、一定の成果が見込まれる段階までは進みたいと思います。
 所長としての自分の役割は、化学反応を促進させる触媒だと思います。そのわけは、何よりも私が30年も以前に韓国からきたエイリアン(外国出身の人)だからです。エイリアンがしっかり暴れてくれないと興行的にはまったく面白くないでしょう。外界の者がムラ社会に溶け込み、すっかり村の一員になりきっておとなしく暮らすのは両敗倶傷的な損失を招きます。異質なものが隣り合っているのに相互に何の化学反応も起きなかったら、それは剥製されたエイリアンのはずです。相互に何の会得も得られないでしょう。
 幸い、最近はいたるところで「国際化」「グローバリゼイション」が高々と叫ばれているので大変居心地がいいと感じています。その理由は、いうまでもなく国際化とは「他者の文化」の承認が大前提となるはずだからです。エイリアン(他者)を受け入れ、エイリアンが持ち込む文化を承認することで初めて国際化云々できるはずだからです。ですから、国際化とは大変なのです。それでも、本学では日々国際化が叫ばれているので、研究所の運営においては、自分としては化学反応を促す触媒として大胆かつ繊細に本務を全うしたいと思います。皆様からの惜しまないご協力のほどをお願いします。
 

総合研究所 総合研究所


総合研究所長 李 鎭榮
総合研究所副所長 中村 浩一郎

 総合研究所は、外部の研究機関と連携しながら主として沖縄県北部の地域社会へ研究成果を還元し、地域のシンクタンクとしての機能を果たすべく1996年に設置された研究施設である。本学の全教員が研究所員として、言語文化、経営情報、社会政策、観光環境、健康科学、および看護科学の6研究部門のいずれかに所属している。主な活動としては以下の項目がある。

1 総合研究所紀要の発行、研究発表会の開催
2 研究助成(一般研究、学際的共同プロジェクト研究、出版助成)
3 基盤形成事業
4 科学研究費および外部の研究助成・受託研究・共同研究の受入
5 コンプライアンス教育研修会の開催
5 総合研究所主催シンポジウム・講演会
5 部門別シンポジウム・講演会

また、70名収容の研修室は、学外機関の研修会や講習会の会場として地域市民に開放されている。

【問い合わせ先】 名桜大学総合研究所
TEL 0980-51-1107    FAX 0980-51-1136

 

総合研究所 一般研究 (平成27年度実績)

 

研究代表者

共同研究者

研究テーマ

1

渡慶次 正則

ノーマン フィーウェル
メーガン クックルマン

 名桜大学教養英語必修科目におけるEラーニング教材の効果と課題の検証

2

小嶋 洋輔

 

 琉球弧における島尾敏雄受容史の構築

3

田邊 勝義

 

 台風災害リスクコミュニケーションのための浸水ハザードマップ構築に関する研究

4

宮城 敏郎

大谷健太郎
伊良皆啓

 沖縄観光産業史に関する研究
-沖縄国際海洋博覧会閉会後の1985年から2000年までの沖縄観光を中心として-

5

許 点淑

学外者

 トランスナショナル・ファクターによる沖縄戦記憶の検証
-沖縄と朝鮮半島-

6

平上 久美子

鈴木啓子
大城凌子

 ”イマドキ”の看護大学生の抱える問題特性とその支援に関する研究
-大学教員へのインタビューを通して-

7

鬼頭 和子

鈴木啓子

 精神科臨床実習において看護学生が触れるケアを実施する意義についての検討

8

八田 早恵子

学外者

 インドネシアの気になる子どもの基礎研究

 

総合研究所 学祭的協同プロジェクト研究 (平成27年度実績)

 

研究代表者

共同研究者

研究テーマ

1 遠矢 英憲

田原亮二
佐和田重信
鶴巻陽子
他6名

 マリンスポーツ安全教室を通じた海洋危険生物による刺咬症に対する安全教育に関する研究
2

新垣 裕治

渡慶次正則

メーガン クックルマン

学外者2名

 ”やんばる”地域における外国人観光客受け入れ対応に関する調査研究

3

李 鎭榮

嘉納英明

板山勝樹

竹沢昌子

大城美樹雄

 沖縄における貧困と格差に関する学際的研究-沖縄本島を中心に-

4

奥本 正

金城祥教

東恩納玲代

高瀬幸一

永吉ルリ子

永田美和子

大城凌子

松田めぐみ

学外者4名

 自律促進型健康支援と健康な町づくり施策は住民の健康度を向上させるか

 

総合研究所 新規採用者助成 (平成27年度実績)

 

研究代表者

共同研究者

研究テーマ

1 上原 なつき

 

 ペルーおよびスペインにおけるアニメーロの比較研究
2

メーガン クックルマン

 

 Comics and Selfhood in the Poetry of Leslie Scalapino

3

鈴木 富之

 

 沖縄県における産業観光の展開と観光客の受け入れ態勢に関する研究-鉱工業を対象として-

 

 平成27年度研究費助成 宇流麻学術研究助成基金 (平成27年度実績)

 

研究代表者

推薦者

研究テーマ

1 本村 純 島田 友子  海温水運動及びWATSUを組み合わせたプログラムが睡眠に及ぼす影響
2 鯉淵 乙登女 八田 早恵子  アクティグラフを用いた生活リズム実態調査に基づく保健指導効果の検討

 

 平成27年度研究費助成 委託研究 (平成27年度実績)

 

研究代表者

委託者

研究テーマ

1 遠矢 英憲 NPO法人観光事業活動研究会  サンゴ保全活動を利用したスポーツツーリズムの可能性
~石垣市における現状と新たな観光事業創出について~

 

 平成27年度 部門別シンポジウム・国際シンポジウム (平成27年度実績)

 

部門

 

1 言語文化部門
国際学群シンポジウム
共催
 タイトル
 移民・デカセギ・亡命・ホスト社会
-ラテンアメリカとアジアの事例から-
 講師及びシンポジスト 
 アラセリ・ティナヘロ(シティーカレッジ・オブ・ニューヨーク人文芸術学部 教授)
 加藤隆浩(南山大学外国語学部 教授)
 田島久歳(城西国際大学国際人文学部 教授)
 酒井アルベルト(琉球大学法文学部 准教授)
 李鎭榮教授、住江淳司教授
 開催日:平成27年6月6日(土) 13:00~16:00
 場 所:名桜大学多目的ホール
 申請者:言語文化部門・上原なつき
2 経営情報部門  タイトル
 マイナンバーの勘どころ
-企業・個人がとるべき行動と対応―
 講師及びシンポジスト
 倉富和幸(名護市役所総務部人事行政課ICT推進係)
 古林忠史(NTTアドバンステクノロジ ネットワークソリューション事業本部セキュリティソリューションビジネスユニット)
 飯田剛史(社会保険労務司法人D・プロデュース)
 開催日:平成27年12月5日(土) 13:00~16:10
 場 所:総合研究所研修会議室
 申請者:経営情報部門・田邊勝義
3 観光環境部門  タイトル
 バードウォチングとエコツーリズム
~地域活性化と観光促進~
 講師及びシンポジスト
 樋口広芳(慶應義塾大学院大学)
 嵩原健二(沖縄野鳥研究会)
 Lim Kim Seng(シンガポール自然協会)
 Kyungwon Kim(韓国エコツーリズム協会)
 Victor Yu(エコツーリズム台湾)
 花井正光(沖縄県エコツーリズム推進協議会)
 開催日:平成27年9月23日(水) 15:00~19:00
 場 所:学生会館SAKURAUM
 申請者:観光環境部門・新垣裕治
4 看護科学部門  タイトル
 がんのリハビリテーション
-がん看護の新たな潮流-
 講師及びシンポジスト
 辻哲也(慶應義塾大学医学部・医師)
 神里みどり(沖縄県立看護大学・教授)
 吉澤龍太(那覇市立病院・がん専門看護師)
 小橋川初美(社会医療法人友愛会 南部病院・緩和ケア認定看護師・緩和ケア病棟師長)
 開催日:平成27年10月11日(日) 13:30~16:40
 場 所:名桜大学多目的ホール
 申請者:看護科学部門・玉井なおみ
5 健康科学部門  タイトル
 糖尿病を身体活動、運動で予防改善するには
身体活動基準2013及び身体活動指針(アクティブガイド)
 講師及びシンポジスト
 仲地健(医療法人翔南会 翔南病院副院長糖尿病・内分泌内科部長)
 宮地元彦(独立行政法人国立健康・栄養研究所健康増進部長)
 長嶺敦司(ハートライフクリニック 理学療法士・健康運動指導士)
 開催日:平成28年3月26日(土) 13:00~16:30
 場 所:学生会館SAKURAUM
 申請者:健康科学部門・山本薫
6 国際シンポジウム  タイトル
 環太平洋地域間における交流の歴史・現状・未来
~中南米と日本・沖縄の交流から~
 講師及びシンポジスト
 パブロ・E・アラニバル(ペルー、サン・マルティン・ポーレス大学 教授)
 大浦敬文(沖縄メキシコ協会会長)
 屋良健一郎准教授
 上原なつき准教授
 開催日:平成28年2月18日(木) 14:00~16:00
 場 所:学生会館SAKURAUM
 申請者:言語文化部門・上原なつき