公立大学法人名桜大学

 

平成24年度 国際学群 観光産業専攻 [海外インターンシップ報告]


海外インターンシップは、国際学群3年次等を対象とした授業科目の1つで、海外での就業体験を
通じて、学生の国際感覚、国際的ビジネスマインドを養い、世界に羽ばたける人材を育成することを目的としている。

 

 平成24年度は、選考の結果、マレーシアに3人、台湾に1人の学生の派遣が決定した。マレーシアの実習先はクアラルンプール近郊の国際5スターホテル、グランド・ブルーウェーブ・ホテル・シャーアラム、台湾は台北市中心部の沖縄ツーリスト台北事務所である。
本プログラムは、座学、国内事前研修、海外現地実習、実習報告で構成される。座学では、インターンシップの心得、海外旅行知識、現地の言語や文化、ビジネスマナー等を学ぶ。国内事前研修では「ホテルマハイナウェルネスリゾート沖縄」、「沖縄ツーリスト名護支店」のご協力のもと、初歩的な業務を体験し海外実習に備える。
マレーシアでのホテル実習は、平成24年8月14日(火)から9月13日(木)までの31日間実施された。実習生は、フロントオフィス、カスタマーサービス、ハウスキーピング、カフェで順次研修を行う。スタッフや顧客との会話は全て英語である。実習生は研修を通じて、ホテルの業務や組織の理解、異文化コミュニケーションの大切さを学ぶ。また、現地滞在中には、ラマダン明けのイスラム教最大のお祭り「ハリラヤプアサ」が行われ、イスラム文化の一端に触れることもできたようである。
一方、台湾での旅行代理店実習は、8月17日(金)から9月7日(金)までの22日間実施された。実習生は、顧客データ登録、電話予約、バウチャー確認等オフィス業務の他、外回り営業や空港での出迎え、添乗同行、台風によるイレギュラー処理なども経験する。仕事を離れ、オフィスから一歩外に出ると片言の中国語で意思疎通を図らねばならず、通勤、食事、買い物など海外生活の苦労もあったようである。
実習報告は12月2日(日)の名桜祭で行われたが、学生の発表からは、派遣国の文化や観光産業への理解の深まりと共に、笑顔、挨拶、語学力、積極性、感謝する心の大切さ等を学んだ様子が伺えた。今後、学生諸君がこの経験を生かし、残りの学生生活を実り豊かなものにすると共に、生き甲斐を持って働ける職業に就くことができるよう心から願い、本研修を総括することといたしたい。

 

総評:平野 典男(国際学群 観光産業教育研究学系 准教授)

 

学生の声 Voice
意欲・自信・目標を与えてくれたインターンシップ研修

金城 里麻(観光産業専攻3年次、名護高校出身)

 私は8月14日から9月13日の間、マレーシアの5つ星ホテルであるグランド・ブルーウェーブ・ホテル・シャーアラムで実習をさせていただきました。レストラン、ハウスキーピング、フロントでそれぞれ7日間、カスタマーサービスで2日間、計4つの部署を各自回って、実際に現地スタッフと一緒に仕事をしました。実際に職場に出てみると、教えてくれる言語も全て英語、分からないことを質問するにも全て英語という状況でした。でも、必死で話し、聞き取る努力をしているうちに、少しずつコミュニケーションを取ることができ、仕事内容も理解できるようになりました。ブルーウェーブは5つ星ホテルにも拘わらず、私たち研修生を積極的に表での仕事をさせてくれたため、いろいろな面で成長することができました。また、仕事上だけでなく、プライベートでも食事に誘ってくれたり、観光地を案内してくれたりと、とても親切にしていただきました。忙しい中、たくさんの時間を割いて、研修をさせてくれたスタッフの皆様に心から感謝しています。私は今まで、自分の将来の選択肢に、海外での就職という考えは一切なかったのですが、この研修を経験し、海外で働きたいと思うようになりました。この1カ月のインターンシップ研修は、私に意欲・自信・目標を与えてくれました。これから先もっと知識や経験を積んで、グローバルな視野と教養を持った社会人を目指し、さらに努力していきたいと思います。

親切に指導してくださった現地スタッフの方々(右端が筆者)

 

 

学生の声 Voice
台湾と沖縄の架け橋を担う旅行業の体験

桑原 稔(社会人入学 観光産業専攻4年次、群馬県立沼田高校出身、前職:独立行政法人水資源機構)

 平成24年8月17日から9月7日までの約3週間、台湾の沖縄ツーリスト(OTS)台北事務所において旅行業の実習を行ってきました。実習先では、主としてDJ(Dream Journey)システムにより主力商品であるダイナスティパック旅行(チャイナエアライン主催)の事務処理、電話(スカイプ利用)による沖縄県内ホテルの空室状況確認とその予約、台北市内旅行代理店等への外回り営業や関係機関での情報収集、沖縄からの台湾ツアー添乗体験、沖縄本島・離島への団体旅行の企画及び見積書作成、その他所内会議等旅行業務に関わる各実務を研修してきました。 
実習に際しては、業務の流れを理解することに主眼を置き、スタッフの支援が円滑にできるよう心掛けました。また、前職での業態と違う外回り営業も経験させていただき、この業界での人脈作りの大切さを知ることができました。

所内会議の様子

  実習を通して感じたことは、今まで旅行者として参加していたツアーの添乗体験を行い、迎える側になってみると精神的に大変な業務であることやチャーターバスも時間貸しであり、旅行参加者に迅速な行動をしてもらうため、ガイドさんと添乗員間で行程の都度確認や常に人数の把握及び集合場所・時間の管理を行うことが重要なスキルとなります。また、旅行業は天候に左右される業態とは知っていましたが、実習期間中に台風が多く襲来して、両国のインバウンド・アウトバウンドに大きな影響を与え、キャンセル対応と併せ二重の業務が発生してしまう状況があることも認識できました。
今回の業態での実習は、名桜大学として初めてのことなので、今後の研修の参考となるよう海外で就業するためにはどんなスキルが必要なのか、また、どのような条件での就業となるのかについて、実習を通じて知り得たことを引き継ぎたいと思います。

台北事務所エントランスにて

 

学生の声 Voice
責任感と向上心を持って取り組んだ1カ月間

比嘉 裕子(観光産業専攻3年次、大阪府・金蘭会高校出身)

 私は8月14日から9月13日までの約1カ月間、語学力向上と海外のホテルでホスピタリティを学ぶため、マレーシアにあるグランド・ブルーウェーブ・ホテル・シャーアラムでの海外インターンシップでホテル実習に参加しました。受付を行うフロント、お客様からのクレーム対応やお礼状等の資料を作るカスタマーサービス、レストランでオーダーを取ることや主に配膳を行うカフェ、お部屋の掃除やチェックを行うハウスキーピングの仕事を4つの部署でさせていただきました。
語学力にあまり自信が無かったため、初めの1週間ほどは不安と緊張で、コミュニケーションが取れず、積極的に行動することができなかったのですが、ホテルの方々が優しく教えてくれたり、気軽に声をかけてくれたり等とても親切だったので、すぐに打ち解け楽しく仕事ができるようになりました。日が経つにつれてお客様の前に立つことも多くなり、質問されたり、案内したり等の仕事もあり大変でしたが、責任感と向上心を持って仕事に取り組むことができました。
日本とは宗教や文化、価値観が異なった多民族国家であるマレーシアという国で、1カ月という短い期間ではありましたが、現地の5つ星ホテルで研修させていただくことができ、これから社会に出て働く上でとてもいい経験になりました。この貴重な経験を生かし、国内だけではなく海外まで視野を広げ、就職活動を行いと思います。

マレーシアの民族衣装“バジュクロン”を着て(左から二人目が筆者)

 

学生の声 Voice
仕事に対する価値観や海外就職に対する意識に変化

穂滿 小百合(観光産業専攻3年次、鹿児島情報高校出身)

 今回私は、マレーシアのグランド・ブルーウェーブ・ホテル・シャーアラムで平成24年8月14日から9月13日の間、インターンシップをさせていただきました。
このインターンシップに参加するにあたって、①コミュニケーションを積極的にとる ②笑顔を絶やさない ③マレーシアの文化や習慣を理解する、という3つの目標を立てました。
最初は慣れない英語での接客が難しく、お客様の質問やスタッフとの会話にすぐ返答できない等、勉強不足な部分が目立ちました。失敗しないようにと、どんどん消極的になってしまいましたが、現地のスタッフに「何事もチャレンジすることが大切。たとえ失敗しても私たちがフォローするから大丈夫、何でも聞いてね」という言葉に背中を押され、自分なりにできることを考えて行動し、教えられたことは完璧にこなせるように努力しました。それを続けていくうちに、スタッフやお客様との日常的な会話も楽しめるようになりました。
私はこのインターンシップで大きく成長できたと感じています。仕事に対する価値観や海外での就職に対する考えなど大きく変わりました。それと同時にたくさんの課題も見つけました。この経験を無駄にしないよう次に生かしていけるように努力していきたいと思います。
今回お世話になった方々にとても感謝しています。このような素敵な機会を作ってくださり、本当にありがとうございました。

フロントにて(左から二人目が筆者)