公立大学法人名桜大学

 

日本リメディアル教育学会(JADE)第8回全国大会に参加して


平成24年8月27日(月)~29日(水)の3日間、立命館大学衣笠キャンパスにて日本リメディアル教育学会第8回全国大会が開催され、名桜大学から高橋大介数理学習センター講師、大城真樹係員が参加しました。高橋講師から、本学の学習支援とその体制等の発表が行われ、他大学との意見交換が行われました。本大会では「情報の共有~教職協働の営み~」をテーマに、大学教育における教員と職員の協働・情報共有のあり方や重要性について、事例紹介等が行われました。近年、大学教育(高等教育)の質保証をはじめ、地域貢献・社会人基礎力の習得・高就職率など大学の使命が広範囲に広がってきています。そのような中、本大会では学生の学力低下・能動的な学習習慣の未形成・コミュニケーション能力の低下等が大会で報告されました。現状を改善・向上させていく上で重要視されるようになってきたのが学生支援・学習支援です。現在多くの大学で、教職員による学生・学習支援センターが設立され、独自の体制を整え運営していることが本大会で報告されました。

立命館大学のラーニングルーム「ぴあら」

 


今回、高橋講師が講演したのは「学習支援のための環境づくり」と題したシンポジウムでした。基調講演において、日本教育工学会の学会員として先駆的な研究を行っている熊本大学の鈴木克明氏からは、米国で開発されたチューター制度(学生による学生のための学習支援システム)についての情報提供が行われました。続いて立命館大学教育開発支援課の吉岡路氏からは、日本の大学に必要とされる学習環境整備のあり方について、同大学におけるピアラーニング(学生同士の学習)を促進する学習空間の整備と人的学習支援センター(ぴあら)の取り組み発表が行なわれました。最後に、高橋講師からは、「学生と取り組む学習支援体制の整備」という題目の下、日本で唯一認定を受けているCRLA※1のITTPC※2を実践している言語学習センターと、それを参考にしながらも、数理系の学習支援を趣旨とし設立された数理学習センターの立ち上げ及び運営について、事例紹介が行なわれました。今後の学習支援の課題として、教員間・職員間・教職員間での協働や、大学で学習支援に携わっている学生や教職員を評価する仕組み作りが重要であると話がありました。

 

 本大会に参加して、様々な大学で学生・学習支援を行うための体制が実際に整備されつつあることが確認できました。また、その体制作りに学生が参加することで、更に大きな効果を与えることが再確認できた大会でした。本学は、平成21年度に学生支援推進プログラムが文部科学省より採択され、学生による学生・学習支援体制の構築に積極的に取り組んできましたが、現在もなお学生団体の支援活動が学内外へ積極的な活動を展開しています。今後もこれらの支援をより効果的かつ効率よく活動していくためには、現在以上の学習環境整備と、人的な支援体制整備、活動評価体制の改善・向上が重要であることが認識できた大会でした。

※1 College Reading & Learning Associationの略

※2 International of Tutor Training Program Certificate

数理学習センター係員 大城真樹