公立大学法人名桜大学

 

平成24年度 看護学科 [ 臨地実習報告 ]

療養生活支援実習

  小児看護実習は保育本実習は、慢性的な経過をたどる健康障害により、生涯にわたり生活のコントロールを必要とする成人期の患者・家族を対象に、セルフケア能力の維持・向上を目指した最適な看護を実践するための能力および態度を養うことを目的としています。生活習慣に起因する場合が多い慢性疾患患者への看護実践として、学生は患者・家族と共に生活を振り返り、共に目標を立て、行動変容理論等を用いてセルフマネジメント能力を高める援助を学んでいます。 時に学生は、実習中に洗礼のごとく刺激的な体験をします。その体験は一見ネガティブに捉えがちですが、視点や立場を変えて考えることで、患者・家族の秘めている本質に触れたり、「看護とは?」を再考したりと一層学びを深める機会にもなります。臨床現場での体験は、座学では学べない貴重なものばかりで、実習を通し、学生は知識・技術を獲得します。実習での学びは、現場の看護師の関わり、患者様・ご家族の協力の賜です。ご協力いただいたみなさまに心からお礼申し上げます。

総評: 金城利雄(看護学科 教授)
清水かおり(看護学科 准教授)
下地紀靖(看護学科 講師)
玉井なおみ(看護学科 助教)
西田涼子(看護学科 助手)


真心を込めた関わりの大切さを再認識する

3年次 大城 詩織(沖縄県立読谷高校出身)

 私は小児看護領域に3年次の療養生活支援実習は私にとって学びが多く、またとても後悔の大きい実習となりました。私はある患者を5日間受け持たせていただきました。患者は元々人と話すのが苦手な方でしたが、これまでの人生や入院生活、退院についての想い等いろいろな話しをしてくれ、私のことを学生ながらもとても頼ってくれていました。しかし、患者の退院日に、私の一度の生返事によって信頼を失ってしまうという結果を招いてしまいました。患者は私の対応や、これまでの入院生活に対しての不満を全部ぶつけました。私は自分のとった行動を反省し後悔すると共に、患者と築いた信頼関係を崩すのは一瞬であり、また、それを取り戻すのはとても難しいと学びました。また、私たちが思っている以上に患者は入院生活において精神的ストレスを抱えた状態にあるが、看護者に迷惑をかけないよう「良い患者」でいようとしている。しかし、看護者は患者にそうさせてはいけない。ということを担当教員の助言によって気付かされました。今回の実習を通して、入院中の患者の抱えるストレスの大きさを感じ取ることができたと同時に、真心を込めた関わりの大切さを再認識しました。

 

※年次は平成24年度時

 療養生活支援実習に臨んだ実習生一同

 


小児看護実習

  小児看護実習は保育園実習、病院実習それぞれ1週間ずつ、計2週間行います。実習は経験型実習という方法を取り入れ、学生が経験した事柄を教員や指導者が意味づけを行い、効果的な学びにつなげています。経験の意味づけを行うにはカンファレンスが重要な学びの場となります。また実習ではどのような思考プロセスを用いて援助を行うのか、カンファレンスにおいて必要な看護の根拠を明確することや実習評価を行っています。小児看護実習では子どもと関わり、子どもの力に気づき、子どもが育つ場や療養の場など、環境調整の重要さを学びます。学生は、受け持ちの子どもを通して病気を理解し、必要な看護を提供するための方法をみつけだしていきます。さらに、キャラクターを使ったパンフレットを作成し、受け持ち患児に応じた保健指導を行います。
 2週間という短期間の実習の中で、学生は援助の必要性や実施した援助について理解し、達成感を得ていました。講義・演習から実習へと学びがつながり、援助の意味を考えることができるようになり、楽しい実習を経験していました。カンファレンスにおける教員や指導者の関わりが学生の学びに大きく影響することから、教員にとっても教授方法のさらなる検討が求められていると感じました。

総評:松下 聖子(看護学科 准教授)


患者さんのために行う「手技」を意識して

3年次 新城 一華(沖縄県立コザ高校出身)

 私は小児看護領域に興味があったため、とても実習を楽しみにしていました。 充実した実習となり、とても考えさせられました。それは他の領域でも十分感じたことですが、エビデンスの重要性です。なぜこの手技を行うのか、行う必要性はどこから来ているのかなど他の領域よりも指摘されたように思います。特に考えさせられたのはバイタルサイン測定についてです。実習をする中で、バイタルサイン測定は実施しなければならない技術だと思っていました。脈拍、体温、血圧は体調を見るための基本の指標となります。その測定は必ず実施しなければいけないものだと思っていました。しかし、本当にその測定が必要なのか、考えなければいけないと感じました。看護学生ができる手技は限られていますが、その手技は自分の技術を高めるためにやるのではなく、患者さんのために行っているという事を意識しました。必要のない手技を実施することは患者さんにとって負担になります。そのため確実にしなければならない手技を優先して実施していくことが重要だということを学ぶことができた。

 

※年次は平成24年度時

 


在宅ケア実習

 在宅ケア実習は、在宅ケア論で学んだ知識や技術を基に、療養者とその家族へのケアを体験し、在宅ケアの実践に必要な知識、技術、態度を習得する目的で行われます。対象者が幅広いため、実習施設は診療所、訪問看護ステーション、病院地域支援室、居宅介護支援事業所、デイサービス、グループホーム、小規模多機能居宅介護事業所、ヘルパーステーションと多岐にわたり、一人の学生が2日ずつ2カ所の施設で実習を行い、最終日は学生間で互いの学びについて情報交換会を行います。
 実習では在宅療養者を支える多くの施設やその役割、特殊性について学び、その中で 看護職の役割や他職種との連携の重要性等を学んでいました。また、多くの高齢者や障害者が在宅で療養している現実を実感し、実習を通して北部地域における医療・保健・介護の現状や課題を考える機会にもなり学びの多い実習となりました。ご協力いただいた実習施設・関係者の皆様に感謝いたします。

総評:佐和田 重信(看護学科 助教)


地域で生活することを想定した看護の大切さ

3年次 野原 理沙(沖縄県立糸満高校出身)

  3年次の後学期の在宅ケア実習では、私は、今帰仁診療所と浅茅の里にて実習を行いました。今帰仁診療所を訪れる患者さんは、ほとんどが今帰仁村に住んでいるため顔見知りが多く、診療所自体が地域の人と人を結ぶ役割を担っているのだと学びました。診療所看護師は、栄養指導や薬の指導などをこなし、あらゆる機関と連携し地域と患者さんを結ぶ橋渡しを行う等、診療所看護師の役割は幅広く豊富な知識と臨機応変に対応できる能力が必要であると学びました。
  デイサービスの浅茅の里では、入浴介助の際に風邪を引かないようにと思い、利用者さんの体や頭を私がすすんで洗っていました。しかし、これは利用者さんの残存機能を低下させることにつながり、自立を促すことができていませんでした。この経験から、利用者さんの有する能力に応じ、残存機能を使い自立を促すことが必要であるのだと学びました。
病院に入院している患者さんも最終的には自宅のある地域へ帰るため、この在宅ケア実習で学んだことを生かし、患者さんが地域へ戻ることを想定した看護を実施していきたいと思います。


在宅ケアの必要性

3年次 伊古 優奈(沖縄県立具志川高校出身))

  在宅ケア実習は桃源の郷訪問看護ステーションとグループホームかるすとで行いました。訪問看護ステーションでは今まで行っていた病棟での実習とは全く違い、家の中に医療機器があり、ケアや処置を行う光景にはじめは驚きと不安がありました。しかし自宅で療養する方が「病気で辛いこともあるが、なじみのある家・物に囲まれ、家族が側にいてくれることで頑張れる」と話しており、療養者の一番安心できる人々・環境の中でその人らしい療養生活を行える在宅でしかできないケアを感じ在宅医療の必要性を感じました。
  グループホームかるすとは「認知症の方が少人数で生活を送る場」であるため、利用者一人一人と関わる時間が多く、少しの変化や訴えのサインにすぐに気付き、より個別性のあるケアを提供できていると感じました。特に「自立」してもらう援助が行なわれており、利用者は自分の強みを生かし、いきいきと生活しているように感じました。また北部地区は広大な地域を有しているのに対しすぐに受診できる医療機関も少ない。そのため北部地域では在宅医療を支える専門職の役割の大きさを学ぶことができました。

 

※年次は平成24年度時

 


高齢者看護実習

 高齢者看護実習は、高齢者看護学概論や方法論で学んだ知識や技術を基に、生涯発達することを理解しながら、加齢による生活変化及び特徴的にみられる健康問題を持つ高齢者に対して、生活の質の維持・向上を目指した看護実践能力を養うことを目的に、療養型病床及び介護老人保健施設(勝山病院、あけみおの里、北山病院、野毛病院、もとぶふくぎの里)で学生それぞれが1人の患者を受け持ち、2週間の実習を行いました。
 学生主体で行うアクティビティケアは、日頃見られない患者の楽しそうな表情や言動が 見られたことで、ケアに対する喜びにつながり、健康問題を持つ高齢者の生活の質の維持、向上を目指した高齢者看護の理解を深めていました。一方、認知症の患者との関わりには多くの学生が最初とまどいを感じていました。しかし、日々関わる中で、その人の想いを推しはかり、ノンバーバルなコミュニケーションを駆使することを学んでいました。

総評:稲垣 絹代(看護学科 教授)

患者さんの気持ちに寄り添うことの大切さ

 

3年次 下地 貴恵(沖縄県立名護高校出身)

 高齢者看護実習は、医療療養病棟で2週間の実習を行いました。私は小声であまり発語がなく、コミュニケーションが困難な慢性心不全を患った患者さんを受け持たせてもらいました。1週目は患者さんとの距離間をつかめず、患者さんの思いを汲み取れなかったことから衝突してしまうことがありました。しかし、日々関わっていく中で患者さんの感情や気持ちを理解するには、言葉だけでなく、表情や動作等の非言語からもニーズに気付いて、患者さんの立場に立った関わりをもつことが大切だということを学ぶことができました。2週目からは、患者さんとも良い関係を築いていくことがでました。

  今回の実習では、患者さんとの衝突というこれまで経験したことのない壁にぶつかり、悩むことも多くありましたが、この経験は私がこれから看護師という夢に向かって、患者さんと関わっていく中でとても良い経験になりました。この学びをこれからの自分自身の成長に生かしていきたいと思います。

 

 高齢者看護実習を振り返り、学びを共有しました

※年次は平成24年度時

 


基礎看護実習Ⅰ

  愛楽園でのインターバル方式の「基礎看護実習Ⅰ」は、今回で2回目を迎えた。学生にとっては、学内で学んだ理論を実際に看護の対象に行う初めての実習です。
 実習では、看護師や教員の指導を得ながら、学生はバイタル測定・シャワー浴・排泄の援助・散歩等のケアを通して入所者と関わり、“看護とは何か”について考ます。
 便秘で不快感を訴えっている入所者のケアに参加した学生は、自然な排便を促すケアとして、腹部マッサージを行なった。マッサージを通してその人の肌の温もりを掌に感じた学生は、その人の「負担が早く取れますように」と祈る気持ちでマッサージを行なっていました。学内で学生同士で行なっても湧くことの無かった感情だが、実際に看護を必要としている人に向き合った時、早く安楽にしてあげたいと思っている自分に気づき、「看護の素晴らしさを実感した」と発表会で報告していた。学内では得られない実習での学びから、学生の成長を確認できることが教員の楽しみでもあります。

総評:名城 一枝(看護学科 講師)

相手をケアすることで、看護者自身もケアをされている

 

1年次 安慶名 浩太(沖縄県立具志川高校出身)

   一年次初めての基礎看護実習では、愛楽園に行き認知症のA氏と関わる機会がありました。A氏は私に、「毎晩同じ夢をみる」と何度も訴え、私はハンセン病のことで辛い思いをしたことが今もなお、夢に出てきて毎晩苦しんでいるのではないかと思いました。私は、A氏の話を聞くことで少しでも苦しみが緩和できたら良いと思い、夢の内容を聞かせてもらいました。夢の内容は、小学校の時の遠足の話や兄弟や友達と遊んだ時のことであり、そのことからA氏の中では、小さい頃の体験が夢に何度も出てくるくらい幸せだったのかと感じ、話を聴いている私自身も癒されました。A氏とのコミュニケーションを通して、相手をケアすることで、実は看護者自身もケアをされているということを思い、相互作用や信頼関係の重要さを学びました。考えや価値観を入所者と共有して相手の立場になって考えてみたときに初めて“癒しの聴く看護”の重要さを知りました。 

 

※年次は平成24年度時


基礎看護実習Ⅱ

 基礎看護実習Ⅱは、2年次後学期に、北部地域の6施設(県立北部病院・北部地区医師会病院・北部地区医師会附属病院・もとぶ野毛病院・北山病院・勝山病院)において、受け持ち患者への援助の必要性に応じて看護を展開する実習です。実習は、1グループ6~7人の14グループを編成し、前半、後半に分けて2週間単位で行います。1年次の基礎看護実習Ⅰで、週に1回、半日間のインターバル実習を体験した学生にとって、患者を受け持ち、2週間集中して行う実習は初めての体験です。実習前は、期待よりも不安が強く、ストレスを訴える学生も少なくありません。しかし、2年間の基礎看護領域科目のまとめとして、既習の知識や技術を総動員して患者のケアを実践していく過程で、学生は大きく成長します。緊張しながらも、誠実に患者と向き合うことで返される「ありがとう」の一言に励まされ、看護を学んでいる自分自身と対話し、看護の専門性と責任感に目覚める貴重な体験となっています。

総評:大城 凌子(看護学科 講師)

患者さんと共に喜び、共に努力していくことのできる「看護」の魅力

 

2年次 古謝 桃香(沖縄県立具志川高校出身)

   今回、基礎看護実習Ⅱを行って、講義だけでは学ぶことのできない大切な事を多く学ぶことができました。実習前の講義で、私たち看護学生も、入院中の患者さんを取り巻く人的環境要因のひとつであると学びました。そのため、受け持ち患者さんが少しでも快適な入院生活が送れるように、いつも笑顔で接することを心がけました。初めての体験で戸惑うことも多かったのですが、患者さんの思いを大切にしながら、一人一人に合った援助を行うことの重要性を実感しました。  自分の技術や知識不足を痛感した二週間でしたが、患者さんと共に喜び、共に努力していくことができる「看護」の深さに改めて魅力を感じました。今回の実習での学びを、今後の学習につなげて、患者さんの思いを受け止め、共に考えて援助していけるような看護師を目指して努力していきたいと思います。 

病棟でのレクリエーションに参画した際の様子

※年次は平成24年度時

 


精神看護実習

 精神看護実習は金武町の独立行政法人国立病院機構琉球病院と本部町の博寿会もとぶ記念病院の2施設で実施しています。この実習では、精神的健康問題を抱えながら入院生活を送っておられる患者さんを受け持たせていただき、グループの学生全員で受け持ち患者さんみんなをみていく、チームで取り組む実習スタイルをとります。殆どの学生が初めての精神科病棟での実習に緊張と不安で臨み、患者さんとのかかわりに戸惑うことの連続ですが、その分昼休みもカンファレンスの時間もディスカッションは白熱してきます。お互いの悩みや疑問、気づきを話し合う中で、学生ならではの介入方法に気づき協力し合って実践に取り組むことで、精神看護のポイントを体得しています。患者さんやご家族の深い思いを聞かせていただくことになったり、誰も見たことのない一面をみることになったり、教員もつい一緒になってカンファレンスに参画し、刺激を受けています。学生たちはチームの強さや必要性を自分たちの学習スタイルから学ぶだけでなく、病棟のスタッフや治療共同体を通して改めて認識し、未来の看護者としての自分のあり様も考えるようになっていました。また実習中、チームで取り組むレクリエーションでは、ストレングスモデルともいえる患者さん理解を活かした、楽しさいっぱいの学生の企画に、担当教員が驚かされることもしばしばです。このように、学生が自分たちの力を最大限に発揮しながら果敢に実践にも取り組めるような環境を提供してくださっている患者さんやご家族、スタッフの皆さまに心から感謝いたしますとともに、これからも学生がめいっぱい悩み、話し合いながらも楽しく手応えのある学習になるように、教員4人で力を合わせて頑張っていきたいと思います。今年の実習も楽しみです♪

総評:鈴木 啓子(看護学科 教授)
伊礼  優(看護学科 准教授)
平上久美子(総評執筆・看護学科 講師)
鬼頭 和子(看護学科 助手)

精神看護のキーは“患者の見えない世界を理解すること”

 

3年次 知念 真衣(沖縄県立読谷高校出身)

瑞慶山 真妃(沖縄県立球陽高校出身)

新崎 英明(沖縄県立普天間高校出身)

冨名腰 理恵(沖縄県立浦添商業高校出身)

 私たちは、琉球病院で2週間の精神看護実習を行いました。私たちが学んだ精神看護のキーは、“患者の見えない世界を理解すること”だということです。妄想や幻聴などの精神症状は、他の疾患とは違い、数値やデータで病態を知ることはできません。目に見えないけれども、妄想や幻聴は患者さんに現実に起きていることで、そのような症状を看護師は理解しようという姿勢で患者さんと関わることが大切だということを学びました。これは、私たちにとって新たに発見した看護の視点であり、患者さんの世界を「あーでもない」「こーでもない」とみんなで考え、患者さんに介入していくのは貴重な経験でした。
   クリスマスダンスパーティーでは、患者さんのキレのあるダンスや人と積極的に交流するなど意外な一面を知ることができ、このようなレクリエーション活動は患者さんにとってよい刺激となり、普段は見ることができない患者さんの姿を引き出していると実感しました。看護師は患者さんをより深く理解し、そこから見えた患者さんの強みを生かした看護を展開していくことが大切だと学びました。
  精神看護実習は他領域の実習とは異なり、自分の受け持ち患者さんだけではなく、学生のグループメンバー全員(6人)で相談し協力しながら、全員の患者さん(6人)をみていきました。そのため、一人がみてない所も他の学生がしっかりとみてくれているので、その情報を学生皆で共有することで、さまざまな

視点からその人らしさを考えられ、視野も広がりました。自分の小さな枠がグーンと広がり、精神障害をもつ患者さんの見方も大きく変わった実習でした。自分の枠を大きくできるように、これからもしっかりと学んでいきたいと思います。

 

※年次は平成24年度時

  クリスマスツリーの輪投げケーブも行いました


※face bookに様々な活動をたくさんの写真とともにUPしています。→「名桜大学人間健康学部 看護学科 精神看護学」 http://www.facebook.com/meio.kokoro


母性看護実習

 平成24年度は92人の学生が母性看護実習を受講し、そのうち19人が男子学生でした。今回は、男子学生にとって幾分ストレスフルな母性看護実習の実態について報告します。  ある男子学生は、母性看護実習での不全感から男子の母性看護実習の不安や困難を卒業研究のテーマにし、インタビュー調査を行いました。その結果、男子学生は慣れない女性中心の環境での孤独感・居づらさ、母親による拒否、母親や女子学生に対しての懸念、女性の身体変化をイメージできないこと等で悩んでいることを明らかにしました。   これらの対処法として事前学習を徹底し実習施設の状況を把握していくこと、グループとの関係性を築くこと、学生が積極的に実習を行う基本姿勢、女子学生・教員・臨床指導者との連携、男子学生が感情表出できる環境作りや周囲のサポート、複数の男子学生の配置、実習をせざるを得ないことを受容する態度が必要だと指摘しました。男子学生も女子学生に負けず実習を頑張っています。

総評:仲村 美津枝(看護学科 教授)
小西 清美(看護学科 教授)
長嶺 絵里子(看護学科 助手)


妊娠、分娩、産褥に関する不安を傾聴し、よりよい育児環境を一緒に考える

3年次 新城 舞 (沖縄県立名護高校出身)

 母性看護実習では、家庭等の見えない情報を本人から引き出していき、メンタル面で問題はないか、夫や家族や地域等サポートする方が周りにいるのかを把握し、本人にとってより良い育児環境づくりを一緒に考えていくことが大切だということを学びました。また、出産時には大量出血がおこるなど生命に関わることがあり、出産は命がけであることを改めて知り、生命誕生のすばらしさを実感しました。他にも、出産は喜ばしいことであると同時に、妊娠、産褥期は気持ちが不安定になり、無事出産するのか、育てら

れるのかなど様々な不安がみられます。その時、他人からの言葉が不安を与えてしまう可能性もあるため、言葉遣いには気をつけ、責任を持たなければならないということを学びました。  実習を通して、母性看護は、妊娠、分娩、産褥の状態確認だけでなく、母親の精神的な内面の気持ちを共感し傾聴すること、経産婦の場合は本人の育児方法を尊重しながら、支援していくことが大事だと感じました。

※年次は平成24年度時

母性看護実習打ち上げ会(琉球大学附属病院食堂)