公立大学法人名桜大学

 

「文学と場所―〈切っ先〉としての『やんばる』」を開催

 平成30年2月18日(日)、沖縄県立博物館・美術館の博物館講座室にて、本学総合研究所主催・沖縄タイムス社後援の市民講座、「文学と場所―〈切っ先〉としての『やんばる』」を開催しました。名桜大学を飛び出して、那覇を会場としてのイベントということで集客に不安もあったのですが、会場には50人近い聴衆が集まり、ほぼ満員の状況でした。4時間をこえる、市民講座としては長丁場でしたが、お帰りになる方もほとんどなく、登壇者の報告、講演に耳を傾けていました。
 
 第一部では、前近代の文学とやんばるいうことで、照屋理先生が『おもろさうし』を、沖縄国際大学教授の西岡敏先生が「琉歌」を、そして小番達先生が『椿説弓張月』をとりあげ、やんばるからこれらの研究対象を語ることの意義を話されました。また屋良健一郎先生は前近代から近代にまたがる表現ジャンルである「短歌」とやんばるについて、その変遷と現代の状況について話されました。
 
 第二部は、シンポジウム「土地に寄り添う文学の力」ということで、近代以降の文学とやんばるについて話し合われました。概論を小嶋が話し、さらに詳細な文学と場所に関する理論的な話を山里勝己学長がされたあと、やんばるに根ざした小説家である大城貞俊先生と、おなじくやんばるで実作を続ける詩人、作詞家の吉川安一本学名誉教授の講演が行われました。どちらの先生も、自分に根ざした「土地」、「場所」で書くことの重要性について話されており、大変興味深いものでした。
 
 21世紀現在においてやんばるはどのように位置づけられるのか。「切っ先」としてのやんばるの想像・創造の端緒となるイベントになりました。
 
 
 
報告:小嶋洋輔(国際学群国際文化教育研究学系 上級准教授)

 

 

 

 

小番先生による「日本古典文学と『やんばる』」
“「切っ先」としてのやんばる”
想像・創造の端緒が聞ける