公立大学法人名桜大学

 

名桜大学国際学群国際文化専攻・那覇日台親善協会 「やんばると台湾―パインと人形劇にみるつながり―」シンポジウムを開催

 平成29年12月7日(木)14:45~18:00、サクラウム大講義室Bを会場に名桜大学国際学群国際文化専攻・那覇日台親善協会「やんばると台湾―パインと人形劇にみるつながり―」シンポジウムを開催しました。
 
 基調講演では、菅野敦志(国際文化専攻長・那覇日台親善協会学術部会長)が、「やんばると台湾のつながりから見えるもの」と題して、パインや人形劇にみられるような「海外との間の物・技術・芸能の伝播と受容」こそがやんばる・沖縄の文化を豊かにしてきたことを再認識すべきと同時に、そうした“土着化した名産・名物”の由来を知ることが、国境をこえる相互互恵的なわれわれ意識へとつながる可能性について指摘しました。
 
 第一部「やんばるとパイン」では、宮里ミヱ子氏(元東村村長 宮里松次夫人)が、「台湾がつないだ東村とパイン―宮里松次との歩みを振り返って―」と題して、東村のパイン産業を日本一へと育て、同村のつつじ園を造成した宮里松次氏との歩みについて語ってくださりました。その際、ご自身が日本統治下の台湾生まれであるだけでなく、松次氏との出会いと結婚も戦時下の台湾であったことや、東村でのパインやつつじの栽培に関しても台湾人による技術協力があったことなど、台湾との様々なつながりについてご紹介くださりました。
 
 第二部「やんばると人形劇」では、桑江純子氏(人形劇団かじまやぁ代表)が、「台湾を通して知った“世界”と沖縄―人形劇団「かじまやぁ」がやんばるから伝えたいこと―」と題して、ご自身の人形劇と台湾のつながりを語ってくださりました。台湾の人間国宝であり、生涯の師と仰ぐ鍾任壁師匠に弟子入りして人形劇(布袋戯)を修行した経緯やその際の苦労話を始め、次第に沖縄風のアレンジを加えて“新たな沖縄の人形劇文化”を創造したこと、そして、ハンセン病の国立療養所である愛楽園を擁する屋我地という「やんばるの地から人形劇を発信することの意義」にまで話は及びました。最後に、演目「チョンダラー」のダイジェストが披露され、見事な空中回転や皿回しの技にはフロアから拍手が鳴りやみませんでした。
 
 なお、本シンポジウムは「名桜大学やんばるブックレット」シリーズの一冊として刊行を予定している内容に基づくものであり、刊行前のプレイベントとして企画しました。地域貢献を大学の使命の一つとして掲げる本学で、本シンポジウムを通じて地域の皆さまに日頃の成果を還元できたことを嬉しく思うとともに、ほかにも幾多もあるはずであろう「やんばると外国のつながり」を考えるうえで、何らかの示唆を与えるような機会になったとすれば幸甚です。
 
国際学群国際文化専攻長 菅野敦志
 
 
 
 
 
 
 
 
 宮里ミヱ子氏   桑江純子氏 
 人形たちの空中回転に拍手喝采