公立大学法人名桜大学

 

【講義:教育原理】現代的課題としての「子どもの貧困」と教育-教育に何ができるか-

 2017年11月21日(水)、本学の教職科目「教育原理(担当:嘉納)」は、学外のゲストを招聘しての特別講義を実施しました。講師の入江優子さん(東京学芸大学児童・生徒支援連携センター)は、名護市立東江小学校に在籍したこともあり、沖縄の教育にも多大な関心をお持ちの方です。
 講義は、EducationとSchoolの語源から始まりました。次に、全国的にも深刻化している子どもの貧困問題を取り上げ、若年層の相対的な貧困率の上昇や社会的な参加、つながりの欠如という社会的排除についての丁寧な解説でした。また、子どもの貧困の連鎖・不利の蓄積を防ぐために、効果のある学校づくりを紹介しました。効果のある学校では、「しんどい子に学力をつける7つの法則(志水,2005)」として、子どもを荒れさせない、子どもをエンパワーする集団づくり、チーム力を大切にする学校運営、実践志向の積極的な学校文化、地域と連携する学校づくり、基礎学力定着のためのシステム、リーダーとリーダーシップの存在、を掲げています。
 文科省の最新の施策データを紹介しながら、子どもの貧困問題についての深い洞察的な講義に参加した学生は、同問題解決の手がかりを得たように思えました。
 
報告:嘉納英明(国際文化教育研究学系教授)
 
社会的排除について解説する入江さん 深い洞察的講義に集中する受講生