公立大学法人名桜大学

 

地域研究方法論: 後藤乾一先生特別講義「東南アジア研究と日本」を開講

 平成29年7月13日(木)、国際学群「地域研究方法論」では早稲田大学名誉教授の後藤乾一先生をお招きし、「地域研究方法論―東南アジア研究と日本」と題した特別講義を実施しました(会場:サクラウム大講義室A)。
 
 日本―アジア関係史をご専門とする後藤先生は、これまで『近代日本と東南アジア』(岩波書店、1996年)、『東南アジアから見た近現代日本―「南進」・占領・脱植民地化をめぐる歴史認識』(岩波書店、2013年)、『近代日本の「南進」と沖縄』(岩波書店、2015年)などの単著を刊行され、東南アジア研究を中心とする日本―アジア関係史の分野を先駆的に開拓されてこられました。
 
 講義では、東南アジア地域の概説的な紹介に始まり、当該地域に着目してご自身の研究を展開されてきた経緯や、日本の東南アジアに対する向き合い方、そして「アジアのなかの日本」としての今後の近隣諸国との相互理解の重要性などについて、わかりやすくかつ詳細にお話してくださいました。
 
 受講生からは「歴史教科書の問題など、新たな『気づき』を得ることができた」、「歴史認識という点で相互理解は必須だと思った」(国際学群4年)といった感想があり、「アジアのなかの日本」として日本が果たすべき役割を考えた際に、まだまだ知らなければいけない事実が多いことを痛感したようでした。
 
 なお、続く20日には三島わかな講師を招き、18世紀の英国に始まる国歌の成立から、日本を始めとしたそれ以降の近代国家の創生が生み出していった国歌の比較を通じて、国家と音楽という視座から地域研究の面白さについて語っていただきました。
 
 専門性豊かな講義を受け、「知る」喜びに満ちた受講生の表情が非常に印象的でした。地域理解を通じて自己をより深く理解することの重要性について、本学学生に多くの気づきを与えてくださった講師の先生方に心からのお礼を申し上げます。
 

国際学群 国際文化教育研究学系

 上級准教授 菅野敦志

 

 後藤先生の示唆に富む講義に聴き入る学生