公立大学法人名桜大学

 

講演会&シンポジウム「明日のやんばるの教育を語る」を開催しました

 
 2017年(平成29)2月4日(土)、本学学生会館サクラウムにて、講演会&シンポジウム「明日のやんばるの教育を語る」を開催しました。当日は、晴天にも恵まれ、北部地区の小中学校の学校管理者や教師だけではなく、中南部からの参加者も含めて70人を超える方々がみえました。
 板山勝樹氏(国際学群国際文化教育研究学系教授、教員養成支援センター長)の挨拶と講演会・シンポジウムの趣旨説明に続き、第一部は、樺山敏郎氏(大妻女子大学)の講演会でした。演題は、「これからの時代に求められる資質や能力の育成~学びの文脈を創るアクティブ・ラーニングの推進~」で、次期学習指導要領の概要説明、読解力の育成の重要性について事例を豊富に示しながら解説して頂きました。学校現場からの質疑にも丁寧に回答して頂きました。
 第二部は、やんばるの教育の現状と課題、そしてこれからのあるべき姿を語るシンポジウムでした。嘉納(筆者)の趣旨説明に続き、渡久地政孝氏(国頭教育事務所主任指導主事)の国頭地区における児童生徒の学力と生活の実態報告、座間味法子氏(名護市教育委員会教育長)の名護市の教育施策の展開と学習状況調査、学校と地域の連携・協働についての報告、堀越泉氏(名護市立東江小学校校長)の児童の実態、学校の課題、授業づくりや登校・学習支援の実際についての報告でした。シンポジウムの質疑では、学力向上や不登校の増加に対する具体的な施策、子ども相互の学び合い、教師相互の学び合いの事例が議論され、学校現場の取り組みがよくわかるものでした。
 シンポジウムの総括は、園原實氏(国頭村教育委員会教育長)が行い、教師の指導力向上のためにも、北部地区の教育研究所設立が必要であり、小学校英語や幼児教育等についても学べる機会の保障が重要だというものでした。
 北部の大学としての名桜大学が、教育委員会や学校、地域とつながりながら、やんばるの教育について語り、考える研究会・研修会の充実は、今後も検討すべき大切なことだと認識しました。
 
コーディネーター:嘉納英明(国際学群教授 併任 学長補佐)
 
<参加者の声>
 
 今回はシンポジウムの「やんばるの教育を考える」というタイトルに惹かれて参加しました。
 質疑の中で、名桜大学の学生の発言を聞いて「大学の教育の充実ぶり」を感じました。司会者から仮に発言を求められたら、名護市教育長が「大学との連携が足りない」との発言を受けて、教師の学びを見直す機会が必要ではないか、と話すつもりでした。就職までに身に付けておかなくてはならない基礎・基本にあたる部分(目的⇒教育観/教育学・心理学等の専門的な知識)を埋める学びの必要性をいかに感じ取らせるかが鍵だと思います。「活用(ハウツー)」を学べばいいという意識が職場での立ち振る舞いにつながっているのかもしれないと考えさせられました。
(公立小学校教頭)
 
 沖縄県・名護の子どもの学力が低いということは知っていたが、全国平均と大きく差をつけられていることを知り、驚きました。特に、やんばる地区は、県平均と比べて学力の低さが見られ、様々な課題に対して学校側は授業づくりや支援などで工夫をしているが、生活と学力に相関が見られるように学習だけではなく、家庭と連携した生活の指導も必要であると感じました。名護市の方針としても学校を核とした地域づくりを目指しているので、今後、家庭や地域との連携に期待していきたいです。
(名桜大学学生3年次)
 
講演会の様子 質疑に応答するパネリスト