公立大学法人名桜大学

 

「コラム添削と文章の書き方講座」を開講

 平成28年度学長特別政策経費のライティング関連事業研究として、「アカデミック・ライティング(リベラルアーツから卒論まで)の継続モデルの試行」に取り組んできました。本学では、「書く力」を習得する学生支援組織であるライティング・センターが正式に立ち上がりました。そのセンターは特に大学1年次の必修科目「アカデミック・ライティング」の支援を中心としたリベラルアーツの一環ではあるものの、その後大学4年次の課題である卒業研究論文の執筆までの間、つまり大学2,3年生にとって、授業のレポート以外に大学での文章執筆の機会がなかなかありません。
 そのため、小川ゼミでは2年前よりゼミの時間を利用して、コラム(広く大勢の人が共通に知っていることをテーマに、著者の個人的な分析、意見を交え、起承転結でまとめた文章)の執筆を全員に課しています。1行14文字で58行(812文字)に収め、ゼミの時間を使って、サイレント・ディスカッション(ある一人のゼミ生の書いた文章を5分間、黙読し、添削)とディベート(皆の前で、その添削内容について意見交換)を織り交ぜ、よりよい文章にするためのInteractive Editing (相互編集)を試みています。この手法は、ピア効果、すなわち友達という身近な人からの指摘に親近感かつクリティカルに取り組む点での学習効果が見込まれます。
 今年度は、ゼミ内の添削レベルを超え、平成29年2月8日(水)17時から学生会館SAKURAUM6FスカイホールBにて、執筆のプロである宮城久緒氏(琉球新報北部支社報道部長)をお招きし、学生がゼミ内で執筆し、相互編集を済ませたコラムを評価していただきました。併せて文章を書くコツも教えていただきました。講座には、ライティング・センターのテューターも多数参加していただき有意義な時間を過ごすことができました。「書く力」は人が社会に生かされる手段として一生の宝ともなります。今回の講座をきっかけに、授業を超えて全学的に学生が文章を書いてみるきっかけ作りはないかと模索しています。

小川寿美子(人間健康学部スポーツ健康学科教授、附属図書館長)

参加学生の声

「コラム添削研修を通して」
呉屋 静樺(スポーツ健康学科3年次、沖縄県立普天間高校出身)
 3年次の1年間を通してゼミで取り組んできたコラムを、今回コラム執筆で活躍している琉球新報報道部長の宮城久緒さんに添削・評価をしてもらえたことは、非常に貴重な体験となりました。ゼミ生でアドバイスを出し合って何度も修正を重ねてきましたが、宮城さんからアドバイスを頂いたことにより、「人物の名前を書く際には、会社や役職・年齢まで細かく記す必要があること」、「具体的なデータを使って相手に信憑性をもってもらうこと」などといった修正点や改善点に気づくことができました。これらは当たり前だと思いがちでも、実際には見落としている部分なので、改めて基礎的なことを再確認できた研修となりました。また、文章を上手く書くコツは、日頃どれだけ新聞や本を読み、実際に文章を書いているのかだということも教えてもらいました。
 来年度には卒業論文の執筆が控えているので、今回の研修で得ることができた学びを活かせるよう取り組んでいきたいと思います。
 
講座を真剣に受ける学生たち 講師を務めていただいた琉球新報の宮城報道部長(左端)