公立大学法人名桜大学

 

平成27年度 全学卒業研究発表会を終えて

 平成28年3月15日(火)、学生会館SAKURAUM4、5階において、全学教務委員会・全学FD委員会共催による平成27年度全学卒業研究発表会が開催されました。全学卒業研究発表会は、大学教育の集大成である卒業研究を奨励する目的で実施されており、今年度は51人の学生が発表しました。国際学群6専攻、人間健康学部2学科が合同しているため、研究分野・テーマ・方法が多岐にわたり、非常に学際的な発表会になりました。発表学生の所属内訳は、国際文化専攻1件、語学教育専攻5件、経営専攻1件、情報システムズ専攻5件、診療情報管理専攻2件、観光産業専攻3件、スポーツ健康学科9件、看護学科23件でした。発表者一人一人がプレゼンテーションスキルを駆使し、自信を持って自らが取り組んだ研究について発表していました。10分間の発表終了後は、参加している学生・教職員から質問が相次ぎ、一つ一つ丁寧にわかりやすく説明している姿が印象的でした。参加した学生からは「いろいろな分野の発表が聴けて良かった」、「自分の卒業研究に参考になった」などの意見が聞かれました。
昨年に引き続き、受付・司会進行は学生が担当しています。司会進行では、時間管理だけでなく、発表者の緊張が和らぐような環境作り、質疑応答が活発になるようなフロアへの声かけ等、積極的に管理・運営している姿が見受けられました。
また、本発表会は第4回全学FD研修会も兼ねており、多くの教職員も参加していました。教員からは「分野が違うとこういう研究もあるんだなと興味が出た」、「専門外の研究発表が聴けて興味深かった」、「来年もぜひ続けてほしい」などの意見が聞かれました。
今回の参加者は、発表学生51人、教職員66人、学生15人、学外者8人でした。発表者はもちろんのこと、審査を担当くださった教員のみなさま、企画・運用をサポートしてくださった職員のみなさま、受付や司会を担当してくれた学生、聴衆として参加された教職員・学生のみなさまに心よりお礼申し上げます。
 
なお、事前審査、当日審査の結果、以下の学生が受賞いたしました。
 
学長賞(2題)
中村美月(看護学科)
「終の棲家で沖縄民謡を聴く元ハンセン病患者の思いの構造〜国立療養所A園で超長期療養生活を送っている入所者に焦点をあてて〜」
(指導教員:伊波弘幸)
 
城戸海輝 (語学教育専攻)
「名護市学習支援教室ぴゅあ」の中学生にみる学習支援の心理的効果~ソーシャル・サポートと心理的居場所と自己調整学習方略の関係性~」
(指導教員:木村堅一)
 
国際学群長賞(3題)
稲嶺萌子(国際文化専攻)
「貝原益軒の教育観〜女性らしさを『和俗童子訓』から探る〜」
(指導教員:屋良健一郎)
 
徳嶺竜生(情報システムズ専攻)
「オブジェクト指向プログラミング理解のための教材設計の研究」
(指導教員:佐久本功達)
 
川谷維摩(観光産業専攻)
「南西諸島海岸景観のフラクタル分析による評価の試行」
(指導教員:田代豊)
 
人間健康学部長賞(2題)
安谷春野(看護学科)
「ワーク・ファミリー・コンフリクトの観点から継続勤務の秘訣を探る〜子育て世代の救急看護師に焦点をあてて〜」
(指導教員:清水かおり)
 
比嘉海徳(スポーツ健康学科)
「スポーツイベント参加者の大会満足度〜情報入手手段に着目して〜」
(指導教員:平野貴也)
 
 
総評:人間健康学部教務委員長             
清水 かおり(人間健康学部 看護学科 上級准教授)
 
学長賞受賞者の声
 
テーマ:「終の棲家で沖縄民謡を聴く元ハンセン病患者の思いの構造
     -国立療養所A園で超長期療養生活を送っている入所者に焦点をあてて-」
中村 美月 さん(沖縄県立コザ高校出身)
 
 本研究では、差別・偏見を受けてきた入所者が閉鎖された国立療養所A園というコミュニティーの中で沖縄民謡を聴き、どのように感じ、思い、意味づけているのかを明らかにすることを目的としました。初めての研究で、自身の疑問点が明らかになっていく楽しさを知り、また多角的に物事を捉えることができました。研究を通して、元ハンセン病患者が我々の誤った知識により、差別偏見を受けていたという現実があります。この論文が少しでも多くの方に現状を知ってもらうきっかけになれば嬉しく思います。
 
 
テーマ:「名護市学習支援教室ぴゅあ」の中学生にみる学習支援の心理的効果
     ~ソーシャル・サポートと心理的居場所と自己調整学習方略の関係性~」
城戸 海輝 さん(愛知県立内子高校出身)
 
 私自身が大学2年生のころから関わってきた、生活困窮世帯を対象とした学習支援の場「名護市学習支援教室ぴゅあ」を対象に、同学習支援教室の心理面と学力面の効果について現状を把握し、今後の支援方法について言及することを目的としました。研究を通して、私たちが行ってきた支援の方法がちゃんと生徒に良い効果を与えられていることが分かり、とても嬉しかったです。本研究のために多くの方が関わってくださり、支えてくださいました。今回の学長賞を励みに、大学院進学後も更に自分の力を磨いていきたいと思っています。
 
 

参加した教職員より質問を受ける発表学生

学長賞を受賞した城戸さんの発表の様子
 

 卒業式にて表彰された中村さん