公立大学法人名桜大学

 

世界展開力強化事業 国際文化研究科FD研修 「コンフェレンスTV遠隔授業」について

 平成27年10月5日(月)大学の世界展開力強化事業」の幹事校代表の松野明久教授(大阪大学大学院国際政策研究科) が、名桜大学総合研究所大研修室で「大学の国際化と地域活性化:コンフェレンスTV遠隔授業」について、以下の3点を中心に講演しました。

(1)コンフェレンスTV遠隔授業にかかる経費

(2)目的

(3)授業方法

 

(1)の経費については、機器やインターネット回線環境などの初期設備投資に300−400万円。その他に、年間に30−40万円メインテナンス料などにかかるとのことでした。

(2)の目的は、「良質の講義を遠隔地に届ける」「コンフェレンスTV両サイドの共同教育」「講義だけでなく、遠く離れた両サイドの学生にTVを通じてのディスカッションで交流の場を与えること」などが挙げられました。また、アメリカのハーバード大学やマサチューセッツ工科大学などは、世界中に無料講義を提供し、優秀な学生には単位を授与し、実際にボストンのキャンパスで学位を取らせるシステムも作っているとのことでした。

(3)の授業方法については、コンフェレンスTV授業の焦点は、「何を覚えるか」ではなく、「何を理解するか」で、学生にとって、驚きのある授業と討論を展開するよう心がけているとのことでした。具体的には、講義資料、映像、写真、音、議論などの多様なモードの工夫が授業に必要と強調されました。

 授業方法の説明時には、広島大学の吉田修先生や山根達郎先生もコンフェレンスTVを通じて参加し、 授業で使用するパワーポイントなどを見せてくれました。スクリーンに映し出される映像やパワーポイントの文字は鮮明で、距離感を感じさせないものでした。

現在、コンフェレンスTVシステムを使って、大阪大学、広島大学、チェンマイ大学(タイ)の3大学は、「共同のセメスター授業」を展開しています。具体的なカリキュラムは、下記の通り。

 

東南アジアの平和と人間の安全保障

授業 担当大学 講 師 トピック
1

大 阪

松 野 入  門
2

大 阪

佐 藤 東・東南アジアの平和
3

広 島

片 柳 人権と人間の安全保障
4

広 島

山 根 平和構築と人間の安全保障
5

デ・ラ・サール

未 定 フィリピン
6

デ・ラ・サール

未 定 フィリピン
7

大 阪

松 野 東ティモール・アチェの紛争解決
8

大 阪

工 藤
(ゲスト)
アフガニスタン平和構築
9

広 島

香 川 フィリピン南部の紛争
10

広 島

吉 田 南アジアの人間の安全保障
11

広 島

別 所 チベットの紛争解決と平和構築
12

広 島

田 村
(ゲスト)
シンガポールの多様性
13

大 阪

堀 場
(ゲスト)
タイ深南部の紛争
14

チェンマイ

Oroarn タイ深南部の紛争と開発
15

大 阪

松 野 ま と め

 

 聴衆は、名桜大学の教員を中心に、インターネットを使った教育やコンフェレンスTV授業に興味のある学生や大学院生などで、熱心に講演に聴いていました。講演後、名桜大学新垣裕治研究科長とアリ,ファテヘルアリムF.教授と上地は、OIST(沖縄科学技術大学院大学)に、コンピュターシステムやコンフェレンスTVシステムの視察と説明を聞きに行きました。その後、新垣研究科長は台湾との90分コンフェレンスTV授業、上地は、チェンマイ大学(タイ)との3時間のコンフェレンスTV授業を試みました。双方の大学の大学院生7人が、「第二次世界大戦時の各国における実際の生活状況」などをパワーポイントで説明し、平和教育における活発な討論を展開しました。コンフェレンスTV授業を活用し、このプログラム終了後も「国内4大学+海外大学」の提携を強化し、更なる飛躍を目指していく予定です。

 

(大学院 国際文化研究科 上地 直美)