公立大学法人名桜大学

 

H27年度 第3回 高齢者・在宅ケア情報交換会報告

 

テーマ:パ~ソンフッドを高めるケアを考える

 

 本大学の看護学科の高齢者看護で一番力を入れているところ、それはズバリ「パーソン・センタード・ケア」で、訳すと「その人らしさを大切にしたケア」になります。学生は、講義で「パーソンフッド(その人らしさ)を高めるケア」、「低めるケア」について学んでおり、在宅ケア実習でも、学生自身が観察した施設ケアについて記録するようになっています。今回、その観察記録した内容の分析結果から見えてきた施設ケアの状況について教員がまとめ、地域・施設の方にフィードバックし、意見交換する機会をもつことができました。

 参加者は、講義や実習でお世話になっている医師や看護師、施設管理者、介護支援専門員など多職種で、馴染の顔ぶれとなりました。さらに今回は、HPを見て参加希望したという高校生と親御さんもいらして、パーソンフッドについて施設スタッフだけでなく、地域に住む人誰でもが理解できるようになるといいのではないかと期待できました。

 意見交換では、参加者の皆さんそれぞれが体験してきたケアの現状について話され、業務中心型に動ける職員が「できる職員」としてみられる価値観があること、管理者とスタッフとの認識の違い、文化や環境の違いからくる価値観の違いなど、認知症を持つ高齢者のその人らしさをケアするうえで、むしろ家族や施設職員それぞれのその人のもつ価値観や背景などの違いが気になる要素としてあぶり出されてきました。また、今回の結果をケアスタッフにフィードバックし、「パーソンフッドを高めるケア」を皆で考え実践できるようにしたいとの声も聞かれました。

 ケアの評価については、様々な経験や専門知識をもつ第三者評価や本人・家族評価も重要ですが、パーソンフッドがもともと「人としての」価値観を重要視しているケアであり、学生はもちろんのこと、どなたでも意見交換できる場づくりが理想と考えます。ぜひ今後も、高校生や一般の住民の方のご参加をお待ちしております。

 次回は、平成27年11月28日(土)に「ケアリング文化実習」発表会があります。

高齢者在宅看護領域:八木澤良子 佐和田重信 吉岡萌 安仁屋優子 永田美和子

 

笑いヨガでアイスブレーク 多様な価値観が見えてくる意見交換