公立大学法人名桜大学

 

授業紹介 ― 学生が創る授業 - 看護学科精神保健「社会問題と精神保健」

 人間健康学部看護学科提供科目「精神保健」の「社会問題と精神保健」では、現代社会におけるメンタルヘルスの問題について学びます。受講生が、犯罪被害者・災害被災者・性同一性障害者のメンタルヘルスの問題について理解を深め、グループごとにロールプレイなどを用いたプレゼンテーションで実際の事例を紹介します。

 ここでは、平成27年7月14日(火)に「多様な性と生」をテーマにプレゼンテーションを行ったグループを紹介します。


「多様な性と生」

 私たちは「性別違和」をテーマとして学習を進めていきました。はじめは、性別違和に関して「身体の性とこころの性に違和感が生じている人」「男(女)だけど女(男)になりたい人」というようなイメージを持っていました。しかし、文献を通して、歴史、概念の変化、治療、法律、当事者や家族の心理、教育など様々な視点から学ぶことで、性別違和へのイメージや考え方がどんどん変化していきました。特に「Xジェンダーの存在」「性別適合手術が必ずしもゴールではないこと」「性別違和の規範が生み出す問題」については、思わずハッとさせられました。そして、この私たちが経験したハッとしたことをみんなと共有したいという想いでロールプレイに取り入れることにしました。また、学習の当初からの論点である「“受け入れる”とは何か、どういうことか」を私たちも含め皆で考えていきたいと思い、問いかけるかたちで授業に取り入れることにしました。
 私たちが授業を通して伝えたかったことは、「私たち自身も多様な性の一部であること」「性のあり方や生き方は一人一人違うのが当たり前で、違っていていいもの」「自分らしさは誰かに誘導され強制されるものであってはいけない」ことで、授業では、グループメンバー一人一人が自分の言葉で性別違和を含めた性的マイノリティについての考えや想いを伝えられたと思います。また、授業後に書く、クラスメイトからのミニミニレポート(リフレクションレポート)からは、皆それぞれが性のあり方や生き方について一生懸命考えてくれたことが伝わり、“クラス全体で考えられた授業”になったように感じます。
 私たち自身、まだ知らないこと、答えが出せないものがたくさんあります。今後、性的マイノリティに関する社会の動向に目を向け、さらに学びを深め、多様な性と生に対する自分のあり方について考えていきたいです。発表準備過程において協力し携わってくださった方々、受講生の方々、本当にありがとうございました。

看護学科2年次 :

占部 有紀   神山 友里絵   城間 美貴   田港 光莉   仲枡 高哉
濱里 七海   外間 日向子(執筆)   森 宏一   森田 侑希

担 当 教 員  : 平上久美子

 

 

 

 

 

文献をとおして学んだことを発表 受け入れる”とは何か、どういうことか」を考えるロールプレイ

聴講してくれた他大学と他学科の学生さん、他領域の先生方とともに

 

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