公立大学法人名桜大学

 

健康長寿へ支援必要!北農生・ヘルサポが名護市街15区調査

MEIO COOL HEALTH PROJECT
健康長寿へ支援必要!北農生・ヘルサポが名護市街15区調査

 北部農林高校の3年生4人と名桜大学健康・長寿サポートセンターの下部組織であるヘルサポの学生5人によるコラボレーションプロジェクトが2013年12月に発足し、名護市内の15区を中心に、健康に対する取り組みを区単位でどの程度実施しているかについて調査を行ないました。

【プロジェクトの概要と目的】
 このプロジェクトが発足した背景として、「健康長寿県」と言われてきた沖縄が、今や肥満率は日本一、平均寿命の順位も低下し、深刻な健康問題に直面しているからです。名護市が出している「健康なご21プラン」では、名護市民の健康寿命の延伸と生活の質の向上、市民が生涯健やかにいきいきと暮らせるまちづくりを目指していますが、北農生と名桜生の私たちが生活している市内各区では実際に取り組みが行われているのか、また行われているとしたらどのような取り組みを行っているのかを明らかにすることで、名護市の健康問題を解決するための糸口を見出すことを目的とし、プロジェクトが発足しました。

【プロジェクトの内容】
 プロジェクトは名護市の現状を把握することから始め、その後、各区長にアンケート調査を行いました。回答いただいたアンケートを基に、各区長にインタビュー調査を行い、その結果をまとめました。調査は、名桜大「ヘルスサポ」から、スポーツ健康学科2年生の水澤美和、4年生の濱口紗樹、看護学科2年生の永山りさ子、島袋芙希、福嶋千穂の5人、北農高からは生活学科の棚原真央、仲村佳奈子、松本夏海、名城美勇の4人が参加しました。(学年は平成26年度時)

【調査結果】
 アンケート調査とインタビュー調査の結果、健康の維持増進のための取り組みをしている割合は図1の通りです。取り組みをしていると答えた区は、全体の80%であることが明らかになりました。具体的な取り組みとしては、特定健診は15区全てで行われており、次いで多くの区で行われている取り組みはグランドゴルフが14区、ミニデイが12区で行われていることが分かりました。他にも体操や筋トレを行っていたり、身体の健康だけでなく心の健康にも焦点を当ててカラオケをしたりという取り組みを行っている区もあることが分かりました。一方で、「意識の高い特定の人の参加が目立ち、全体的な参加人数は多くない」という問題や、「自治会加入率の減少で住民の現状把握も難しくなり、健康診断の受診率が伸び悩むといった現状があることが明らかになりました。さらに、取り組みを行っていない区の理由としては、「(取り組みを行う)体制が整っていない」ことが挙げられました。

 また、特定健診受診率、要介護者数・要支援者数、高齢者数、医療費、生活習慣病罹患率、喫煙に関する問題、飲酒に関する問題、歯や口腔に関する問題、肥満率(メタボリックシンドローム該当者数、予備軍者数、子どもの肥満)のうち、把握している項目を尋ねたところ、図2の結果となり、特定健診受診率はほぼ全ての区において把握されていることが明らかになりましたが、他の項目に関しては、把握が進んでいない現状があることも分かりました。

そして、「健康の維持増進のための取り組みを進めるにあたって外部の支援が必要ですか」という問いに対し、図3のような結果が得られました。この結果から、ほとんどの区が外部の支援を必要としていることが明らかになりました。インタビュー調査の結果から、外部に求める支援として、血圧測定や区の行事の際の支援、運動・栄養指導や健康に関する情報の提供などを必要としていることが分かりました。

さらに「学生が区に入って健康の維持増進のためのお手伝いをすることに賛成ですか」という問いに関しては、全ての区において、「賛成」という回答が得られ、運動指導や健康測定などの特別な知識や技術を必要とするものではなく、カラオケやゆんたく、レクへの参加を必要としていることが明らかになりました。この結果から今後、多様な形で学生が区に入って行き、区の方々とのコミュニケーションをとることや運動を指導すること、健康測定を行うことが、区のコミュニティ活性化にもつながるのではないかと考えられました。

平成27年4月報告
スポーツ健康学科 仲村 佳奈子(1年次、沖縄県立北部農林高校出身) 
水澤 美和(3年次、新潟県・東京学館新潟高校出身)
看護学科     永山 りさ子(3年次、沖縄県立向陽高校出身)   
島袋 芙希(3年次、沖縄県立読谷高校出身)    
福嶋 千穂(3年次、大分県立・大分豊府高校出身) 
健康・長寿サポートセンター長 高瀬 幸一