公立大学法人名桜大学

 

第6回国際学群シンポ 開催報告「沖縄を元気にするマネジメント」

第6回名桜大学国際学群シンポジウム
沖縄を元気にするマネジメント-リノベーションとイノベーション(創新)-

 

 平成27年2月7日(土)の15時から18時まで、本学多目的ホールにて第6回名桜大学国際学群シンポジウム「沖縄を元気にするマネジメント-リノベーションとイノベーション(創新)-」を開催しました。
 このシンポジウムの目的は、「地方消滅」、「地方創生」や「東京一極集中」という言葉を目にする機会が増えているように地方を取り巻く様々な問題や課題が顕在化しています。
 特に、若者が都市へと流出した地方は、さまざまな問題が発生します。人口減少、中心市街地のシャッター街化、高齢者などの買い物弱者、地域産業の低迷、地域社会維持の困難さなどです。
 若者の地域へ定住させ、地域社会を維持・発展させるにはその地域ならではの魅力を高め、発信すると共に地域産業を活性化させる方策が求められます。
 東京にあるような都市機能の一部を地方が担うことも必要ですが、東京の都市機能のすべてを地方へ移転することは不可能です。
 そのため、今回のシンポジウムでは、東京にない地方の存在する様々なメリットの再生、新たな見方で見た場合の改善、別の角度からの作り替え、新機能や新市場向けの創新という発想で地方を元気にしている論者の方々をお招きし、知恵の共有化を図りました。

福川氏 基調講演では、お二人の方にご登壇いただきました。マネジメントで魅力的なまちづくりに関わった千葉大学大学院教授の福川裕一氏は、江戸時代の風水を考慮に入れた町並みを教訓にしたこれからの町並みのあり方について、「デザイン」「スキーム」「ビジネス」の3つのコンセプトからこれからのまちづくりについて講演を行いました。次に、ハコモノよりもソフトを重視した世界に誇れるまちづくりを実践している青森県のNPO法人ACTY理事長の町田直子氏は、まちづくりに多くの人々を関わらせるヒントやプロジェクトの秘訣を報告していただきました。

 お二人の基調講演後、お二人に加え、沖縄県内で地域企業の経営課題解決に取り組んでいる「よろず支援拠点」沖縄コーディネーターの上地哲氏、名護市の中小企業・小規模企業支援にあたっている名護市商工会経営指導員の金城茂孝氏、アワセゴルフ場跡地のイオンモール進出の影響を受ける沖縄市タウンマネジャーの広瀬陽氏を交え、パネルディスカッションを行いました。

 パネルディスカッションでは、上地氏からは「よろず支援拠点」の説明後、沖縄の地域産業の再生事例を、金城氏からは屋我地地区の地域作りを手始めに成功モデルを構築し、名護市全体へと展開する戦略プランを、そして広瀬氏からは、衰退した中心市街地の再生の課題と今後の展望について説明を行って頂きました。

 後半のプログラムでは、都市設計というハードと市民参加、地域産業間のコラボレーション、コミュニティービジネスの展開などのソフト面が織りなすシンポジウムへ発展しました。

 ご多忙中にもかかわらず、シンポジウムにご参加いただきました基調講演者、パネリスト、来場者、企画から会場運営に携わってくださいました総務企画部企画広報課の職員の皆さん、およびコメントをいただきました山里勝己学長に紙面をお借りし感謝申し上げます。

総評:宮平 栄治(国際学群 経営情報教育研究学系 教授)


パネルディスカッションの様子
 


左から、パネリストの上地氏、金城氏、広瀬氏、福川氏、町田氏、コーディネーターの筆者