公立大学法人名桜大学

 

H26 総合研究所シンポジウム開催報告(4件)

平成26年度 名桜大学総合研究所シンポジウム開催報告

 総合研究所では、本学全教員を研究所員とし、「言語文化部門」「経営情報部門」「観光環境部門」「社会政策部門」「健康科学部門」「看護科学部門」の6部門に分かれて、専門的・学際的な研究活動を展開しています。平成26年度は、経営情報部門、健康科学部門、看護科学部門によるシンポジウム及び海洋教育国際シンポジウムを以下の通り開催しました。


経営情報部門

沖縄を元気にするマネジメント ―リノベーションとイノベーション(創新)―

日時:平成27年2月7日(土)15:00~18:00
場所:名桜大学 多目的ホール
講師:
 福川 裕一(千葉大学大学院工学研究科 教授・工学博士)
 町田 直子(特定非営利活動法人ACTY 理事長)
 上地 哲(中小企業庁「よろず支援拠点」 沖縄コーディネーター)
 金城 茂孝(名護市商工会 経営指導員)
 広瀬 陽(沖縄市中心市街地活性化協議会 タウンマネージャー)

参加人数:60人

 「沖縄を元気にするマネジメント―リノベーションとイノベーション(創新)―」をテーマに、人口減少や高齢化が進む地方において、地域資源を生かした住民参加型の地域活性化による「再生」、「創新」の可能性を考えるシンポジウムでした。基調講演として、福川裕一氏による「地域再生・地域創新のためのマネジメント-その作法と実践-」、町田直子氏による「世界に誇れるまちづくりを目指して-青森県八戸市におけるACTYの取組み-」が行われ、続いて、宮平栄治教授(国際学群経営情報教育学系)をコーディネーターとし、上地哲氏、金城茂孝氏、広瀬陽氏の3人のパネリストを加えたパネルディスカッションが行われました。

 地域活性化のためには、マーケティングを重視した市場創出と、人と人とのネットワークを活用した人材育成の重要性が挙がりました。

総評:仲尾次洋子(国際学群経営情報教育学系上級准教授)


健康科学部門

「動脈硬化予防改善のための身体活動、運動・トレーニング」

日時:平成27年2月14日(土)14:00~17:30
場所:北部生涯学習推進センター
講師:
 石川 清和(今帰仁診療所 所長)
 荻田 太(国立大学法人鹿屋体育大学 教授)
 高良 順子(名桜大学非常勤講師 健康運動指導士)
参加人数:52人

 本シンポジウムは、沖縄をはじめとする国民全ての医療費増加の一因となっている動脈硬化を発端とする疾病の予防・改善のヒントとなる基本的生活習慣や身体活動、運動並びにトレーニングについて、エビデンスに基づくお話をしていただきました。さらに知識取得だけでなく、実際の指導に生かすための運動実践の場も設けて参加者全員に指導を受けていただきました。当日は県内全域から運動指導者を中心に一般の方まで多くの方々が集まり、第3部の情報交換会では軽食をとりながら、和やかな雰囲気の中、講師も交えて気軽に参加者同士の交流を深めていただきました。講師への質問や意見交換も途切れることなく、予定時間を超えて活発な交流が続き、ぜひまた開催してほしいとの感想を多くの方々からいただきました。運営に参加した健康運動指導士を目指す学生にとってもよい学習の場となりました。最後になりますが、今回の開催に当たりご協力、ご支援いただいた全ての皆様に厚く御礼申し上げます。

総評:山本薫(人間健康学部スポーツ健康学科准教授)


看護科学部門

「摂食嚥下障害による誤嚥性肺炎の予防とリハビリテーション」 ~食べる楽しみを支える~

日時:平成27年3月1日(日)12:20~16:20
場所:名桜大学 多目的ホール
講師:知念 清治:医師(県立北部病院副院長 日本呼吸器学会専門医)
 近藤 国嗣:リハビリテーション科専門医(東京湾岸リハビリテーション病院 院長)
 高良 孔明:歯科医師(高良歯科医院)
 加藤 節子:摂食・嚥下障害看護認定看護師(医療法人 光風会 北山病院) 
 赤坂 さつき:管理栄養士(独立行政法人国立病院機構 琉球病院)
参加人数:105人

 現在、我が国の主要死亡原因の第3位は肺炎であり、この北部地域を含め沖縄県も同様です。肺炎は、一般的に高齢者に生じることが多く、その原因の約7~8割は摂食嚥下障害による誤嚥性肺炎によるものです。摂食嚥下障害は、高齢者の生命だけでなく、食べる楽しみや生きる意欲を阻害する重大な問題です。摂食嚥下障害を有する高齢者に生じやすい誤嚥性肺炎を予防し、食べる楽しみを支えることは、高齢者の生活の質(QOL)を保障するという重要な意義があります。高齢社会において、摂食嚥下障害による誤嚥性肺炎に対する予防・治療やリハビリテーション、看護・介護等の基本的知識や技術は、保健医療福祉施設だけにとどまらず、在宅においても不可欠だといえます。

 今回、北部地域の保健医療福祉従事者や一般住民を主な対象として、誤嚥性肺炎予防のための摂食嚥下障害リハビリテーションの知識・技術の普及を目的としたシンポジウムの開催を企画いたしました。各講師は、それぞれの専門職の立場から、動画や写真などを用いて、具体的に分かりやすく、解説をいただきました。講演終了後のシンポジウムでは、各講師に多くの質問があり、摂食嚥下障害による誤嚥性肺炎の予防のあり方について、さらに学びが深まったように思えました。終了後のアンケートでは、参加者の多くから高い評価を得ることができました。

総評:金城 利雄(人間健康学部 看護学科 教授)


海洋教育国際シンポジウム

海から学び・海を育てる~海洋教育を考える~

日時:平成27年2月28日(土)13:00~16:00
場所:名桜大学 多目的ホール
講師:
 吉田 章(元筑波大学大学院教授・スポーツ健康システム・マネジメント専攻長)
 新垣 慶太(国土交通省海事局内航課 課長)
 平野 貴也(名桜大学 人間健康学部スポーツ健康学科 上級准教授)
 林 伯修(国立台湾師範大学 副教授)
 遠矢 英憲(名桜大学 総合研究所 副所長)
 田原 亮二(名桜大学 人間健康学部スポーツ健康学科 上級准教授)
 山本 健司(名桜大学 総合研究所)
参加人数:90人

 

 今回のシンポジウムでは「国際社会で活躍できる人材育成」をその使命と目的とし、国際学群・人間健康学部・国際文化研究科・看護学研究科から成る名桜大学の特色を生かすと共に、その地域に根ざした存在としての意義高揚に資すること目指して開催しました。そのために、折しも国家レベルでの施策となりつつある『海洋教育』を積極的に課題として取り上げ、今日までの実績と共に将来的なヴィジョン設定を国際的視野から検討することによって、“アジアのハブ”としての位置付けを共に再認識し、各方面の独自性を尊重した上での連携した機能創出の可能性を模索しました。

 『海洋教育』が新たな概念であるため、萌芽的な挑戦的な企画となりましたが、壇上だけでなく、フロアを含めた活発な意見交換が行われ、名桜大学を起点とし、沖縄のロケーションを生かした新たな研究連携、教育方法、地域貢献について、広く海洋教育の関連分野、関連団体による協力、連携の可能性が示されました。

総評:遠矢英憲(人間健康学部 スポーツ健康学科 上級准教授)