公立大学法人名桜大学

 

H26年度 国際学群 国際文化専攻・語学教育専攻[現地実習中南米コース報告]

平成26年度 国際学群 国際文化専攻・語学教育専攻[ 現地実習報告 ]

現地実習(中南米コース)総評

 平成26年9月4日(木)から9月20日(土)の17日間、学生8人、住江淳司教授と筆者引率の中南米現地実習団は、ブラジル、アルゼンチン、ペルーの3カ国で実習を行いました。中南米コースの特色は3つあり、1)協定大学での集中講義、2)集中講義で学んだことを実地で見学・体験、3)沖縄県人会との交流です。今回は、ブラジルのロンドリーナ州立総合大学では「ブラジルの民俗」と「ロンドリーナの日本人移民の歴史」、アルゼンチンの産業社会科学大学では「アルゼンチンの文化史」、ペルーのパシフィコ大学では「ペルーの古代文明」をテーマに集中講義を受けました。学生は積極的に講師に質問してメモを取り、多くの知識を得ることができました。それを知識だけに終わらせずに、実際に日本人移民資料館、イグアスの滝、タンゴ発祥地のひとつとされるボカ地区、エビータ博物館、マチュピチュ遺跡等を見学して、講義だけでは分からなかった多くのことに気付き、体感することができました。
 また、ロンドリーナ沖縄県人会、アルゼンチン沖縄県人連合会、ペルー沖縄県人会では私たちのために歓迎会を開いていただきました。遠い南米の地で移民として苦労されてきたなか、うちなーんちゅとして団結し支え合うために県人会が組織され運営されていること、また、現在はスポーツ、日本語教室、エイサーや三線といった文化活動を通して次世代にも日本や沖縄の文化が継承されているということが分かりました。歓迎会には若い世代も多く参加してくださり、学生と一緒に民族舞踊を踊ったりカラオケを歌ったりと、言葉の壁を超えて交流することができました。
 しかし、学生からはいくつかの反省点および改善点も挙げられました。せっかく現地の方々と交流する機会が多くあったのに、自らの語学力が足りず思うように会話できなかったこと、現地学生と交流する機会がなかったこと、もてなしを受けるばかりで受け身的だったこと、17日間で3カ国を訪問したため移動が多く、また連日過密スケジュールだったため寝不足や体調不良で思うような活動ができなかったことなどが挙げられました。これらの意見は事前学習も含め、今後のプログラム改善に向けて解決すべき課題だと考えております。

総評:上原 なつき(国際学群 国際文化教育研究学系 准教授)


 
イグアスの滝にて                                                                             産業社会科学大学での集中講義

 
アルゼンチン沖縄県人連合会にて                    沖縄県人会にて


イグアス、三国国境の地にて



価値観を変えた旅

保田 憲人(国際文化専攻3年次、岡山県立津山東高校出身)

 私は、1年次の時に履修したポルトガル語の講義で中南米に興味を持ち、学んだことを実際にこの目で見てみたいと思い中南米コースを選択しました。また、海外に出て自分の価値観に変化を起こすことができれば良いなと考えていました。
 現地実習の中で1番印象に残っているのは、ロンドリーナ沖縄県人会です。ロンドリーナ沖縄県人会では、現地の人たちによって形成されたエイサー団体によるエイサーの披露や三線の演奏等がありました。遠く離れた地球の裏側で、沖縄の文化が発展していることに感動を覚えました。
 ペルーでは、マチュピチュ遺跡に向かう電車の窓から風景を眺めているうちに、「もっと旅をしてみたい、これまでに見たことがないものを見てみたい」と思うようになりました。マチュピチュ遺跡に向かう道は、電車あるいは、インカ道を徒歩で向かうことができるのですが、徒歩で向かっている人を見ていると、次は私も挑戦してみたいと考えました。
 私は来年、留学をしたいと考えています。今までは、留学をして海外の文化を学びたいと考えていました。今回の現地実習で、ロンドリーナ沖縄県人会の皆さんとの出会いにより、海外で発展していく日本の文化は、興味深いものだと感じました。
 現地に赴き実際に見ることによって、今まで自分が考えたこともないようなことに興味が出てきました。今回の旅は、私にとって価値観に変化を起こす旅になり中南米コースに参加して良かったと考えています。


 
  ロンドリーナ沖縄県人会によるエイサー                   マチュピチュ遺跡を背景に