公立大学法人名桜大学

 

H26年度国際学群国際文化・語学教育専攻[現地実習国際協力コース報告]

平成26年度国際学群 国際文化専攻・語学教育専攻[ 現地実習報告 ]

現地実習国際協力コースの報告

 平成26年度の現地実習国際協力コースでは、国際文化専攻3年次の学生9人が夏休期間中に、それぞれ約2週間前後の実習(インターンシップ)を体験しました。具体的には、金城結季さんと鈴木ターニアさんが浦添市の「国際協力機構(JICA)及び青年海外協力協会(JOCA)」、名護彩夏さんと内村智寛さんが宜野湾市の「沖縄NGOセンター」、上原丈明さんが那覇市の「JALスカイ那覇」、そして、杉本彩乃さんと王春雷さんが名護市の「中央ツーリスト」、川口真理さんが熊本県の「熊本市国際交流振興事業団(国際交流会館)」、日高匠さんが島根県の「瑞穂アジア塾、緑と水の連絡会議、及びピースウィンズ・ジャパン」にて、それぞれ国際協力や国際交流業務に関連したインターンシップを実施しました。
 参加学生はそれぞれ実習先で国際協力や国際交流に関係する実務の補助を行ったり、職員、海外研修員、その他交流した方々から国際協力についての貴重な体験談を聞いたりしたことで、本学での講義や演習によって学んだ「理論」を国際協力の現場での「実践」を通して確認する機会を得ました。また、実習期間中は、英語による講義や研修を受講したり、様々な国籍をもつ海外研修員たちとランチを食べながら交流したり、キューバ人研修員とスペイン語でコミュニケーションすることで、自らの英語やその他のグローバル言語の活用能力の足りなさに気づき、また、大学でそれらを学び、習得することの大切さを再認識させられたようです。
 本来なら、それぞれの受入れ機関での実習内容を詳しく紹介すべきところですが、字数制約のため、ここでは2機関での実習内容を簡潔に紹介します。JICAやJOCAでのインターンシップでは、ソロモンなど大洋州諸国からの研修員を対象とした「水資源管理・水道事業運営」についての講座の実施補助をさせていただきました。また、カンボジアのトウール・スレン虐殺博物館での展示方法や平和教育方法を改善するため、この分野で沖縄県がこれまでに蓄積した経験を生かした草の根協力プログラムを実施していることを学びました。島根県の瑞穂アジア塾での実習では、世界遺産石見銀山の竹林植生調査を実施したり、天然記念物のオオサンショウウオの観察会の準備なども体験しました。こうした実習を通して、地元の魅力を世界に向けて紹介するためには、そうした魅力を地元の人々がまず良く理解することが大切であることに気づいたようです。「ローカルな環境や文化の理解こそが、グローバルな国際協力の基礎」であるということを学んだようです。
 最後に、ご多忙にもかかわらず本現地実習国際協力コースの趣旨をご理解いただき、本学学生のインターンシップを快く引き受けいただいた各受入機関の担当者各位に、心より感謝の意を表します。丁寧なご指導ご鞭撻のおかげで参加学生は多くの事を学び、将来の進路を考える上でたくさんのポジティブな刺激を得たようです。

総評:高嶺 司(国際学群 国際文化教育研究学系 上級准教授)



JICA(沖縄国際センター)でのインターンシップを終えて

鈴木ターニア(国際文化専攻3年次、沖縄県立宜野湾高校出身)

 私は、9月11日(木)から21日(日)までの2週間、JICA沖縄国際センター(OIC)で国際協力コース現地実習(インターンシップ)を行いました。今回の実習で学んだことは、私たちの生活や考え方に浸透している些細なことが、開発途上国で暮らす人々にとっては「技術」として必要とされているということです。
 例えば、南太平洋のトンガからOICへ来ていた研修員の方々から、トンガの人々が今まで「分別する」ということを知らないでいたという話を聞きました。トンガは小さな島国であり、輸入製品にたよった生活をしているため、プラスチック製のゴミが増えるようになってきています。しかし、周りにはゴミ箱というものが少ないため、人々は適当な場所にゴミを捨て、どんなゴミも分別することなく処理をしていたそうです。そうした中で、環境を守るためには正しく分別を行い、ゴミを処理することが必要であると考え、ゴミ処理の技術を学びに、トンガと環境の似た島国である沖縄に研修員として来ていました。彼らは段ボールで簡易分別容器を作成することからはじめ、地域やビーチの清掃、リサイクル体験、そして、クリーンセンター(ゴミ処理施設)で実際に分別されたゴミの処理方法を学んでいました。そうして熱心に学んだことを自国に持ち帰り、トンガの人々の生活の中にゴミを「分別する」ということを定着させるのだと言っていました。
 このように、私たちが、日本で教育を受け自然に身に付けてきたことが、途上国の人々にとって必要な考え方や技術であるということが非常に興味深く、実習の中で最も印象に残りました。今回の実習は私に新しい発見や多くの学びをもたらしてくれました。また、たくさんの人との出会いもありました。私は、今回の国際協力コースの実習を経験して「現場で実践的に学ぶ」ということの大切さを実感しました。新しい分野に触れることで、考え方も変わりましたし、自分でさらに深く学んでいきたいと思うようになりました。


 
サモア・フィージー・バヌアツ・ポリネシア研修員との水道事業の講習会               トンガからの研修員との交流風景