公立大学法人名桜大学

 

名桜大学開学20周年・公立大学法人化5周年記念事業「記念講演会」『真の国際人を目指すために』

名桜大学開学20周年・公立大学法人化5周年記念事業「記念講演会」報告

演題『真の国際人を目指すために』

講師:ピーター・フランクル氏(数学者)


 名桜大学開学20周年・公立大学法人化5周年記念事業の一環として、平成27年1月15日(木)本学多目的ホールにて、数学者のピーター・フランクル氏を講師に迎え、演題『真の国際人を目指すために』と題して「記念講演会」が行われました。会場には学生・地域の方々約350人が集まりました。
 開会に当たり、山里勝己学長から、「今年は本学の開学20周年・公立大学法人化5周年を記念して、学生会館SAKURAUM(サクラウム)の建設や記念講演会、名桜叢書が出版されるなど、様々なイベントも開催されております。本日は、テレビや本等でしか見ることのできない、数学者ピーター・フランクル氏をお招きして、本学の教育活動で重点的に進められている『国際人とは何か』について、数学者の立場から語っていただきます。」というあいさつで始まりました。
 ピエロ姿でジャグリングをしながら「ハイサイ チューウガナビラ」と舞台に現れたピーター・フランクル氏は、ユーモアあふれるつぶやきで最初の笑いを誘い、楽しい話、深い話を織り交ぜながら、すぐに聴衆を引き付けました。
 「真の国際人とは、英語が話せることでも知恵があることでもありません。新しい出会いに心開き、『寛容』になれる態度であり、互いの自由を認め広く受け入れる心の問題である。そして国際化とは、互いの国の譲り合いである」というお話でした。『愛国心』とは、お母さんに対する愛のようなもの、両親の教え「人間の最大の財産は頭と心の中にある」という言葉が印象的でした。
 数学の話題から国際文化、歴史、政治等の豊富な話題のすべてが、演題『真の国際人を目指すために』に繋がる内容であり、本学の教育理念を後押ししてくれる充実した講演でした。
 

 
ピエロ姿でジャグリングをしながら登壇                豊富な話題で惹きつけられた聴衆の様子


 質問タイムでは、学生から次々と質問され、ピーター氏は丁寧に答えられ、学生たちの満足度はかなり高いものとなったようです。特に、最後のメッセージ「KEEP YOUR HEART OPEN!」(心を常にもっと開いた状態。新しい出会いがいつ訪れるかわからない、常にその準備をして欲しい。)は、学生の心を大いに揺さぶるメッセージとなりました。

 
関心の高さを感じた質問タイム                   メッセージ「KEEP YOUR HEART OPEN」


 最後に本記念講演を主催した木村堅一教養教育センター長よりお礼のあいさつがありました。 「国際化を『寛容』という一言で表現したことや、集団間比較という国と国を比較して自分の満足度を高める理由探しではなく、個々人がもっと外に出て日本を再発見することの重要性に共感しました。さらに『平和・自由・進歩』の建学の精神や国際的教養人の育成を掲げている本学にとって、本日のテーマ、ピーター先生の考え方、話題は非常に重要な視点であり、多くの示唆を与えてくれる講演でした。ピーター先生、本日は講師を引き受けていただきありがとうございました」と、感想及びお礼の言葉が述べられ閉会となりました。

教養教育センター 高安美智子



学生の感想より

アメリカが国際化していないという考えは思い付かなかったが、話を聞いてみて納得した。沢山の国と沢山の協定を結んでいて、一見、国際的に見えるが内容に関してはあまり協調性がない。視点を変えて物事を見ることは難しいが大切だと感じた。 講演の技術が凄いなと思った。最初の入場から大道芸で惹きつけて、数学に終わるという流れに自然と思考が持っていかれた。あんなプレゼンテーション能力を身に付けたいと思った。

「愛国心は、お母さんに対する愛のようなもの」この言葉を大事にしていきたいです。「国のために死ぬ」ような乱暴な愛国心より暖かい言葉だからです。加えて、文化を比較してどちらかが勝っているかというのを考えないようにしたいです。

ピーターさんの話は学ぶことがとても多かったです。 他人との比較をするより、自分の幸せを感じることが大事だということ。 よく知らない相手に初めから拒絶するのではなく、相手にも自分にもプラスになると強く思い、心の扉を開けること。 それら以外の大道芸や数学の問題を出したりする場面も楽しませてもらいました。