公立大学法人名桜大学

 

人間健康学部スポーツ健康学科FD研修会を開催

 「高等教育における障がい者スポーツを考える」と題して、スポーツ健康学科FD研修会が平成27年2月4日(水)に開催されました。お話しいただいた方は、愛知大学地域政策部の講師および同地域政策学センター研究員の中島史朗先生です。脳性小児まひの障がいをもつ中島先生は、障がいの種類や程度に合わせてルールや用具を適合(adapt)し、障がいのある人もない人も共に行うアダプテッド・スポーツを実践しています。中島先生が小学生の1970年代は、障がい児は養護学校に行くのが一般的でした。その後の国内外の条約や法律の整備により、今後ますます障がい児の普通学校への入学や高等教育への進学が増加すると見込まれています。
 中島先生は、アダプテッド・スポーツ教育の意義を次のように伝えます。1) 障がいと自分は無関係ではないことを学ぶこと、2) スポーツ現場において障がい者が入ってきても、対応できる能力を身につけること、3) 自分自身が障がい者になった場合でも、前向きに物事を考えられる能力を身につけること。そして、障がいの有無にかかわらず、さまざまなアイディアを出し合って新しいスポーツを考案することを通して学び合う関係をつくっていく。それが、インクルーシブ体育の醍醐味である、というのです。また、中島先生は、ご自身が学んだ広島大学において、一人の視覚障がい学生を支援する目的から始まった小さなボランティア活動が、より多様な学生たちを支援するアクセシビリティ・センターへと発展した経緯について説明してくれました。
 本学においても、難聴学生の体育実技へのアクセシビリティ確保に向けて取り組んでいます。中島先生はパラリンピックの創始者グッドマン博士の「失った機能を数えるな、残った機能を最大限に活かせ」の言葉を紹介してくれました。私たちもできることからスタートし、スポーツを介した学生相互の新たな動きを生み出したいと思います。

総評:スポーツ健康学科FD委員 竹沢 昌子
(スポーツ健康学科 上級准教授)



講演する中島先生