公立大学法人名桜大学

 

H26年度国際学群 国際文化・語学教育専攻[ 現地実習日本コース報告 ]

平成26年度国際学群 国際文化専攻・語学教育専攻[ 現地実習報告 ]


現地実習日本コース総評

 今年度の日本コースは、8月18日(月)から9月4日(木)にかけて、鹿児島県・東京都・栃木県・岩手県・北海道などを訪れました。参加学生数は12人でした。実習のテーマは「〈日本〉の南と北」、〈日本〉の辺境に生きた人々の活動を知り、歴史・文化を広い視野で捉えることのできる力を育むことが目標でした。
 鹿児島では、隼人塚や隼人歴史民俗資料館などを訪れ、朝廷(中央政府)の支配に抵抗した隼人と呼ばれる人々について学びました。隼人塚の近くには与謝野晶子の歌碑「隼人塚夕立はやく御空より馳せくだる日に見るべきものぞ」がありますが、ある参加学生は夕立を朝廷と戦った隼人の涙と解釈し、鑑賞していました。
 鹿児島県の離島の種子島では、地元の研究者の方から島の歴史や文化を、種子島氏の子孫の方からは、領主であった種子島家に関する貴重な話を伺うことができました。
 その後、上野(東京都)、日光(栃木県)などを経て、平泉(岩手県)で奥州藤原氏に関係する史跡を巡り、北海道へ渡りました。アイヌとの交易で栄えた松前氏の城下町の松前、幕末に開港して西洋文化の入り口となった函館、アイヌ民族博物館がある白老、同じ北海道でもそれぞれの土地で雰囲気が異なること、それぞれの土地が辿ってきた歴史があることを学生は感じ取ったのではないでしょうか。
 鹿児島の隼人、種子島氏、平泉(岩手県)の奥州藤原氏、北海道の松前氏、アイヌ。彼らは中央から見ると辺境に住む人々だったかもしれませんが、そこでは独自の歴史・文化が展開し、また、〈日本〉の外との交流も積極的に持たれていました。今回の実習が参加学生にとって、歴史・文化の多様性を考えるきっかけになったのだとしたら嬉しいことです。
 長期間の実習となりましたが、楽しく学ぶことができたのも学生のチームワークと、同行していただいた照屋理先生のご協力によるものです。また、各地でお世話になったみなさんにも感謝申し上げます。

総評:屋良 健一郎(国際学群 国際文化教育研究学系 准教授)


 
種子島の広田遺跡                                       アイヌ民族博物館



現地実習・日本コースを終えて

宮脇 雅大(語学教育専攻3年次、大分県立佐伯鶴城高校出身)

 私たちは、8月18日(月)から9月4日(木)までの18日間で、鹿児島(鹿児島市内、屋久島、種子島)、東京、日光東照宮(栃木)、平泉(岩手)、北海道(松前、函館、札幌、白老)のコースを回りました。ほぼ日本を縦断したようなコースになりましたが、特に印象に残っているのは鹿児島です。
 鹿児島市内では、鶴丸城や照国神社、尚古集成館など、島津氏にゆかりのある土地を巡りました。当時の日本の辺境であった薩摩と江戸幕府の関係が、島津斉彬や篤姫ら(2008年放送のNHK大河ドラマでも有名)の功績により強まったことなどを知ることができました。
 屋久島では、世界遺産の「縄文杉」を見ようと、片道6時間半をかけて険しい山道を仲間と助け合いながら登ったことが印象に残っています。推定樹齢7,200年(諸説あり)の縄文杉を見た瞬間というのは、感動もひとしおでした(それから4,5日ほど筋肉痛が続いたのもいい思い出です)。
 種子島では、「鉄砲館」という展示施設や、実際に鉄砲が伝来された地へ赴き、鉄砲がどのようにして伝わってきたかや、実際に伝わってきた鉄砲を見ることができました。また、「種子島宇宙センター」を見学し、ロケットが発射される発射台、実際に使用されたロケットの一部を見ることができ、非常に興奮しました。
 今回の実習では、私たちが住んでいる日本のことを見つめなおす良いきっかけになったのではないかと思います。長年日本に住んでいても、日本の歴史や他地域の文化など知らないことも多かったのですが、今回行かなかった地域に関しても興味が出てきました。また、実習のメンバーや、各地でのガイドさんとも交流を深めることができ、現地実習は大学生活の思い出の一つとなりました。


 
縄文杉をバックに                                鹿児島市・照国神社にて