公立大学法人名桜大学

 

H26年度国際学群 国際文化・語学教育専攻[ 現地実習東アジア報告 ]

平成26年度国際学群 国際文化専攻・語学教育専攻[ 現地実習報告 ]

沖縄と東アジアをむすび、知る22日間

―平成26年度「現地実習東アジアコース」を終えて―

 現地実習東アジアコースは、平成26年8月28(木)~9月26日(金)の22日間にかけて台湾、香港、深圳(シンセン)、マカオの4地域をまわりました。参加学生数は7人でした。
 最初の台湾では、輔仁大学で10日間の実践中国語講座を受講しました。中央研究院ではシンポジウム参加の他、近代史研究所では林泉忠副研究員から、国立政治大学では林果顕助理教授から台湾の歴史や社会に関する集中講義を受けました。その他にも、インベンテック(英業達)・グループへの企業訪問ではウィリアム・チャン副社長から、徳川日本語学校では柘植美幸校長から講義をしていただきました。
 今回の実習で特に重視したのは、沖縄と台湾・東アジアとのつながりを「外側から知る」ことでした。そのため、沖縄県産業振興公社台北事務所(久高将匡所長)および沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)台北事務所(林秀佳所長代理)を訪問し、貴重なお話をうかがうことができました。また、フィールドトリップでは九份、故宮博物院、士林夜市の他、基隆市和平島公園に佇む「琉球ウミンチュの像」(琉球漁民慰霊碑)を訪れ、かつて台湾の地で生活されていた沖縄の方々の姿に思いをはせました。
 現地で「沖縄の文化を伝える」ことも本実習のもう一つの目的でした。台湾では協定大学の開南大学を訪問し、「琉球語講座」を日本語学科の先生方・学生にレッスンしました。皆さん共通語との違いに驚きつつも、実習生によるユーモラスな講義に笑いを誘われながら楽しそうに授業を受けられていました。
 香港では陸路で深圳に歩いて渡った他、4月に本学を訪問された呂明才中学に赴き、英語で「琉球語講座」をレッスンしました。あいにく台風の影響でマカオは一部実習生のみの参加となりましたが、実習生は各地域での体験を通じて国内では得ることのできない多くの刺激を受け、沖縄とアジアについて、そしてアジアから沖縄を考えることの重要性に対する認識を新たにしたようでした。

総評:菅野 敦志(国際学群国際文化教育研究学系 上級准教授)


   
国立政治大学での特別講義(台湾)                             沖縄県産業振興公社・OCVB台北事務所訪問(台湾)     

 
基隆市和平島公園「琉球漁民慰霊碑」前にて(台湾)
 


毎日が気づきに満ちたアジア実習

平良 翔(国際文化専攻3年次、沖縄県立名護高校出身)

 現地実習東アジアコースでは、日本・沖縄では受けることのできない多くの刺激を受けました。台湾では中央研究院や国立政治大学での集中講義の他、様々な博物館や記念館を訪問しました。台湾の歴史や文化を学び、日本・沖縄との比較をすることで、普段自分たちの身近にある「当たり前」だと思っていることが、実はそうではないということを体感しました。輔仁大学では36時間の中国語・文化講座を受講しましたが、現地で話されている言語を学び、習った言葉を街に出て試すことができたのは何よりも良い勉強になりました。
 台湾では沖縄産業振興公社訪問以外にも、協定校の開南大学や香港では呂明才中学を訪問し、「琉球語講座」を実施して学生の皆さんと交流することができました。「琉球語」を教えることを通して、私自身も沖縄文化について深く考える良い機会になりました。
 現地実習に参加して、語学力がとても強力な武器になることを再認識しました。台湾でも香港でも、母語に加え、英語ができる人も多く、「これが世界基準なんだ」と思いました。実習を経験して、「感謝を忘れない」ということも学びました。言葉のわからない私たちに親切に接してくれた現地の人々や、貴重な時間をさいてお話しくださった訪問先の方々、実習が充実したものになるように、一からスケジュールを考えて成長の場を準備してくれた菅野先生に本当に感謝しています。
 現地実習は自身の成長の起爆剤だと思います。今回お世話になった方々のためにも、今後もこの経験を生かして自分をさらに成長させ、必ず大きな人間になってみせます。


 
徳川日本語学校にて柘植校長と(台湾)                                         呂明才中学での「琉球語講座」(香港)