公立大学法人名桜大学

 

時事通信ソウル支局長 吉田健一氏による講演

 平成26年7月17日(木)に時事通信ソウル支局長の吉田健一氏を招いての「国際政治論」・「国際社会と日本」特別ゲスト講演を本学にて開催しました。当日は、本講義の履修学生をはじめ、大学院生、教職員、一般の方など、たくさんの方々が聴講しました。ジャーナリズムの第一線で活躍する海外特派員の視点から分析した朝鮮半島情勢、日中関係、日韓関係、海外から見た日本像、沖縄問題などのテーマについて、具体的な取材例をふんだんに織り込みながら語ってくださいました。
 こうしたテーマ以外にも、記者や特派員の仕事についてもお話してくださり、氏自身が大学生時代に記者を目指すようになった経緯、就職活動の苦労、新人記者時代のつらい仕事や感動の場面、海外特派員としての仕事ぶりや困難など、現役ジャーナリストならではの講義内容でした。スクープや特ダネといった「誰も知らない情報、自分が面白いと思った情報を、最初に世の中に発信できるのは快感でさえある」という言葉は、記者職のやりがいを明確に表現したものでした。また、新聞紙上やテレビではなかなか見聞できない生の情報も披露くださり、特に、国際関係やジャーナリズムに興味をもつ学生にとっては心に響きわたる講演となったのではないでしょうか。
 講演後に吉田氏は、質疑応答の時間に本学学生からたくさんの質問や意見が出たのが何よりうれしかったと、喜んでいました。その数例を紹介すると「私は将来、記者になりたいと思っているのですが、良い記者ってなんだと思いますか」、「情報の正確性とか、重要性、見極め方とかはどうやっているのですか」という質問や、「一般市民も国益を追求していくべきだとおしゃっていましたが、私の考えでは、一般市民だから利害関係とかを抜きにした関係や交流を実践すべきではないでしょうか」といった意見などが寄せられました。それらに対し、丁寧かつ的確に返答していた吉田氏の姿が印象的なゲスト講義でした。

総評:高嶺 司(国際学群 国際文化教育研究学系 上級准教授)


  
特別ゲスト講師の吉田健一氏                                                    吉田氏の講演を傾聴する受講生