公立大学法人名桜大学

 

ブラジル・ロンドリーナ市ルイス・ベルゥスチ・グト・カヴァルカンチ副市長ご一行の名護市及び名桜大学表敬訪問について

 去る4月18日(金)、第42回ブラジル・日本パラナ州商工会議所の日本経済使節団(経済使節団総数:40人中)の14人が沖縄を訪問しました。同訪問団の来日目的は、従来の日伯経済交流に加えて、最近、実をあげている文化・教育交流です。この意味おいて、ロンドリーナ州立総合大学と1994年学術交流協定を締結している名桜大学への表敬訪問は、時宜を得たものと言えます。
 ロンドリーナ市は、1930年代、マッタ・アトランチカ(大西洋原生林)の中に、イギリス人の実業家らによって創設されました。しかしながら、イギリス人らはこの地域には入植せず、今日では町の大部分はイタリア人らが占め、その他人口の中にはドイツ系、ポルトガル系、スペイン系それにアラブ系が多くいます。他方で、日本人コミュニティは3万人以上が在住しています。現在のロンドリーナの人口は、約53万7千人。
 ロンドリーナにまつわるエピソードでは、中川トミさんの話があります。彼女は1908年に笠戸丸でサントス港に到着した第一次日本移民の最後の生き残りでした。また笠戸丸には325人の沖縄の方が乗船していました。2008年にはブラジルで日本人移民百周年祭が祝われましたが、残念なことに中川トミさんは、2006年にロンドリーナ市で他界しました。享年98歳でした。そこで、ロンドリーナ市は中川トミさんを偲んで、市の中心街に「中川トミ記念公園」を建造しました。
 名桜大学とロンドリーナ州立大学は、1994年に国際交流協定を締結し、2年後の1996年に74人の国際文化学科の3年生が中南米現地実習で渡伯しました。その後、毎年のように現地実習訪問団がロンドリーナ市を訪れ、2006年には州立大学内に名桜大学からの学生の受け入れ拠点として名護市が拠出した「日本文化研究センター」が落成しました。
 4月18日(金)の夜には、名護市長、山里勝己学長、それに瀬名波榮喜前学長らをお招きして、ロンドリーナ副市長らご一行の歓迎会が、名護市の出雲殿で盛大に行われました。

総評:住江淳司(国際学群 国際文化教育研究学系 教授、附属図書館長)



左からグト副市長、ホベルト カナシロ ロンドリーナ市議会議員、瀬名波前学長、山里学長、筆者