公立大学法人名桜大学

 

在宅ケア論 在宅酸素療法 講義・演習の報告

  高齢在宅看護領域では在宅ケア論の授業の中で、南西医療機器株式会社の方を特別講師としてお迎えし、在宅酸素療法(Home Oxygen Therapy)についての講義と実際の演習を行っています。今年は平成26年6月16日(月)に実施致しました。


<講義>

  講義では、在宅酸素療法の目的や効果、費用、リスクなどの基礎知識から、東日本大震災におけるHOT患者様への対応をどのように行ったかを経験談を踏まえて講義をしていただきました。講義終了後の学生の感想としては、「在宅酸素療法が今回の講義で理解できた」、「HOTを使用する際は使用方法を指導し、正確な使用方法を身につけてもらう事が重要」と在宅酸素療法と使用する患者様へのケアの学びがありました。東日本大震災の話については、「震災での患者への対応の迅速さにはとても驚き、生命を救うためには医療者だけでなく、業者も重要な役割を果たしている」、「メディアでは知ることができなかったことを学べた」とあり、災害が起こる前の準備や災害時の迅速な対応の重要性を理解することができていました。

<演習>

  演習では、酸素濃縮装置と携帯用酸素ボンベを目の前にして使用方法の説明や注意点、アラームの対応方法、酸素ボンベの交換方法などについて説明していただき、実際に機器に見て、触れて使ってみるという流れで演習が進められました。また、酸素カニューラの装着をして、HOT患者様がどのような思いで過ごされているのかの体験をしました。小グループ編成の演習であったため、学生たちは活発に業者の方との意見交換を行っていました。
演習終了後の学生の感想としては、「機器の取扱いについて、一通りの流れを押さえることができた」、「高齢者の方でも使用できるように操作が簡単な仕組みになっていたことがわかった」とありました。HOT患者様への指導に関して、「本人および家族が注意点をただ項目として把握するのではなく、“なぜだめなのか”を理解することが大切だと感じた」と具体的な指導の必要性を学んでいました。HOT使用時の外出について、「酸素のカニューラをつけることを恥ずかしいと思って無理をされてしまうなど、難しい問題と思った」とHOT患者様の心理面の問題を考えるきっかけとなっていました。
 在宅酸素療法で使われる機器類を実際に見て触れて使うという体験型学習により、学生たちが在宅での患者様の生活を具体的に想像でき、在宅における指導のポイントなどを学べるよい機会となりました。 ご協力いただきました南西医療機器株式会社の皆様に厚くお礼申し上げます。

<高齢在宅看護領域 稲垣絹代 永田美和子 佐和田重信 八木澤良子 吉岡萌>