公立大学法人名桜大学

 

よしもとばなな氏とブルース・ベイリー氏による特別対談「ゆるやかな歩みで」を開催


 平成26年4月16日(水)本学多目的ホールにて、名桜大学開学20周年・公立大学法人化5周年記念事業の一環として、作家のよしもとばなな氏と日本ロレックス社長のブルース・ベイリー氏による特別対談が開催されました。会場には、学生・地域の方々をはじめ約280人が集まりました。
 山里勝己学長から紹介され、会場から盛大な拍手で迎えられた2氏は、「開学20周年おめでとうございます」と、本学へのお祝いの言葉を皮切りに対談を始めました。 ベイリー氏がよしもと氏に質問したことは、大学時代について。よしもと氏は、大学に進学したものの、あまり通わなかったが「お金や時間を心配せず、思う存分いろいろなことを考えられたことが、一番大きかった。貴重な4年間だったと今でも思う」と振り返りました。
 

対談の様子。昔漁師になりたかったと話すベイリー氏のことを「船長」と呼びフロアの笑いを誘いました

 

 よしもと氏は、これから社会に出る学生に、自分の考えがはっきりしていることが大事だと強調し、「周りの意見に合わせるだけでなく、今自分が、どこまで、何をするべきか、また『誰にも嘘をつかない自分自身ならどうするか?』というところまで、考えておくことが良いのではないかと思う」とアドバイスを送りました。一方、ベイリー氏は経営者の立場で、「(会社を運営するには)大きな目標がなければならない。皆が同じ目標に向かうこと。仕事は一人ではできないですから」と話した上で、サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジを例に挙げ、「(この橋の)創設者がいなくなった今も、これまでと同じように存在し続けるには、様々な人々が携わらなければならない。それは会社も同じです。人は社会の中でそれぞれ役割があります。様々な職業、人がいて成り立ちます」と話しました。ベイリー氏の“それぞれの役割”について、よしもと氏は「向き・不向きについて考え、得意なジャンルに特化することを念頭に置き取り組むこと。自分にできないことは、必ず他の方ができます。自分にできることを一生懸命に取り組めば、分担してくれている方に対する敬意になるのではないでしょうか。皆が自分の持ち場に満足して、うまく成り立っている状態が理想だと思います」と掘り下げました。

 
興味津々に聞き入る参加者                         地域からも多くの方が参加し会場を埋め尽くしました
 

 作家としての喜びや作品のテーマについては、「作品が人と人を結び付けるきっかけとなったときが一番嬉しい」と、顔をほころばせました。また、「『人生の中の小さなところから気づくこと』をテーマに、書き続けてきました。そのことが、何度も読み続けている人には伝わってきている印象があります。(作家は)20、30年仕事だなと思います。すぐには結果がでない仕事ですね」と述べました。

 

 引き続き、フロアとの質疑応答が行われました。仕事をする上で工夫・大事にしていることについて、よしもと氏とベイリー氏は「締め切りを守りつつ、中途半端な形で世に出さないこと」と共に同じ答えを述べ、徹底したこだわりを語りました。


 大学在学中、良かったと思う経験について、ベイリー氏は「日本に留学したこと。先日、77歳で博士号を取った方と出会い、もう一度大学にいき博士号を取得したいという夢ができた」、よしもと氏は「学業の傍ら商売している友人を見て、『したいことをする』生き方があることを知り感動しました。次、機会があれば英米文学を勉強したい」とそれぞれの体験談を語りました。

対談終了後、同会場にてよしもと氏によるサイン会が開催されました。学生をはじめ地域住民の熱烈なファンが参加し、長蛇の列をなしていましたが、よしもと氏はサインしながら始終笑顔でファンとの会話を楽しんでいました。
対談終了後に開催したサイン会
 


謝辞

 今回は、よしもとばななさんやブルース・ベイリーさんから特別なご配慮をいただきました。心から感謝申し上げます。お二人のご配慮、また全学一体となった取り組みで、特別対談を成功裡に終了することができました。よしもとさんとベイリーさんは学生の活発な質問、そして名桜大学の教職員の皆さまのあたたかい対応に感激しておられましたが、こちらからもお二人の寛大さに感謝いたします。(山里勝己学長)