公立大学法人名桜大学

 

国際学群3年次対象科目 プロジェクト学習2013

 「プロジェクト学習」(2単位)は、国際学群の3年次を対象とした社会科学系の専門教育科目として開設されています。受講生を定員15人以内の少人数に絞り、集中講義形式で開講します。本学や地域が抱える問題を発見し、これらを解決するためのプロジェクトをチームで企画・実践・評価する授業内容となっています。平成25年度は、国際学群の木村堅一教授、金城亮教授、筆者の指導の下、合計15人の学生が受講しました。


 プロジェクト学習の第1講目は10月22日(火)6限のオリエンテーションから開始しました。第2講目から6講目は1日がかりのスタートアップ講座。アイス・ブレーキングとチーム・ビルディングの後、受講生は本学及び地域が抱える問題を発見し、解決したい問題を発表し合い、情報共有しました。その後、どの問題がプロジェクト学習内で解決可能かという視点から目標設定を行いました。議論を進める中で、①新校舎「(仮称)学生会館」について、名称、内部の空間作り、全体の運用が未決定であること、②名護を舞台とした映画製作の計画があり、この機会をきっかけとして、名護の地域ブランドの向上などの「地域おこし」ができないかという2つの目標に絞られてきました。その結果、平成25年度のテーマは、「名称公募など学生会館づくりに学生の声を反映させるプロジェクト」(学生会館プロジェクト:4人)、「名護大通りを舞台とした映画裏エピソードをWebで発信、観光客を増やす」(名護まち映画サポートクラブ(Web班):5人)、「名護大通りを舞台とした映画づくりの瓦版を発行し、地域の人を巻き込む」(名護まちサポートクラブ(かわら版班):6人)の3テーマが選定されました。


 学生会館プロジェクトでは、「(仮称)学生会館」の建設・運用の全般に学生の声を反映させることを大目標とし、学生の意見を取り入れた空間作りの提案のため、学生アンケート調査の実施及び分析、同会館の名称募集から決定および命名者への贈呈式までの実施計画を立案しました。名称については、公募の結果、323件の応募があり、「SAKURAUM」(サクラウム)に決定されました。

寄せられた名称を審査



名護まち映画サポートクラブ(Web班)は、名護が舞台となる映画製作の広報活動を非公式のブログ形式でインターネットから発信しました。コンテンツとしては、名護大通りの商店街の記事、市民キャストオーディションへの飽くなき挑戦を綴った学生自身の日記、映画製作関係者の取材記事などが企画・連載され、アクセス数により宣伝効果が分析されました。
 

プロの記者に混じり取材を行うWeb班



名護まち映画サポートクラブ(かわら版班)は、平成25年11月24日から平成26年2月17日まで、0号から10号の全11号のかわら版(A3版及びA4版、各号300枚)を発行しました。かわら版の記事は「工程表」による綿密な発行計画と「映画ロケ地記録管理シート」による詳細な取材により、大変充実し非常に興味を引く内容となっています。市民へのインタビューより、観光客に映画を紹介するときに、かわら版を使用するとの報告があり、市民を巻き込みながら徐々に「地域おこし」の効果が発揮されているとの分析がありました。

イベント時に地域の方々へ瓦版0号を配布


そして、平成26年2月18日(火)、本学本部棟第一会議室において「プロジェクト学習2013」の最終報告会が開催されました。
 「プロジェクト学習」は、受講生各個人のいわゆる「社会人基礎力」、すなわち、「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」を高め、本学の活性化にも寄与する授業となっている点が大変ユニークです。また、大学及び地域コミュニティにおける課題をテーマとして設定しますので、本学の教職員にとっては、学生と協働したFDやSDにも繋がる実践的で拡張性の高い授業となっており、これが本科目の大きな特徴と言えます。なお、通常の科目とは異なり、受講生には、極めて高い取り組みの姿勢が要求されます。2単位にしては、ちょっとキツイ科目かもしれませんが、名桜大学の未来を創造したい、地域の未来に貢献したいという学生諸君にはぜひお勧めしたい科目です。
 最後に、学生たちを盛り上げていただきました本学職員のみなさん、それからご協力いただきました地域の方々、映画製作関係者の皆様に衷心よりお礼申し上げたいと存じます。どうもありがとうございました。
 

総評:佐久本 功達(国際学群 経営情報教育研究学系 教授)



発表後、満足感あふれる表情の受講生一同