公立大学法人名桜大学

 

「駐日カナダ大使とのラウンドテーブル(意見交換会)」


 平成26年3月初旬にマッケンジー・クラグストン駐日カナダ特命全権大使が地方視察の一環として沖縄県を訪問しました。訪問目的は沖縄を取り巻く現状を分析するための外交調査活動で、3月3日(月)には那覇市内のホテルにて専門家を招いてのラウンドテーブル(意見交換会)が開催され、私も招待を受け出席しました。本意見交換会への参加者はクラグストン駐日カナダ大使、デーヴィッド・ワット参事官兼政治部長、ブルース・ウォーカー駐日カナダ国防軍武官(海軍大佐)、佐藤学沖縄国際大学法学部教授、および私でした。
 このラウンドテーブルを開催するにあたりカナダ大使館より事前にご提示いただいたテーマは「沖縄県政の現状と展望、日米関係、在日米軍基地移設問題など」でした。しかし、実際の意見交換会ではそれらのテーマ以外にも沖縄の社会や文化、沖縄の大学教育事情、安倍政権の外交政策、歴史認識問題、アジア太平洋の国際関係や安全保障、環境問題など、かなり広範囲な内容のディスカッションが展開されました。残念ながら、外交調査という事情を配慮し、ディスカッションの詳細についての言及は差し控えたいと思います。
 3時間以上に及んだラウンドテーブルでは、私も日本の対外政策やアジア太平洋の安全保障の観点から、また、沖縄県人の一人としての視点からいろいろと率直な意見を述べさせてもらいました。アジア太平洋地域に大きな利害関係をもつ米国政府の公式見解とはかなり異なる、カナダ外交当局者の、より客観的かつ中立的な視点や意見には新鮮さを感じました。同時に、カナダ政府の対外政策の立案と実施にかかわっている現役外交官や駐在武官としての分析力や洞察力の鋭さに感心させられました。この経験は今後の研究活動の大きな刺激となりましたし、可能な範囲で、本学での教育にもフィードバックしてみたいと考えています。   

総評:高嶺 司(国際学群 国際文化教育研究学系 上級准教授)



左からワット参事官・佐藤教授・クラグストン大使・私・ウォーカー武官