公立大学法人名桜大学

 

「沖縄短歌の現状と課題」を開催しました

 平成26年3月16日(日)、那覇市IT創造館で開かれた「沖縄短歌の現状と課題」という研究会の実行委員・司会を務めました。昨年、雑誌「短歌往来」2013年8月号が沖縄特集を組み、沖縄で短歌を作っている人達に刺激を与えました。そのような状況を受けて、県内の歌人とタイアップして企画・開催したのがこの会です。県内各地から70人を超える参加者があり、名桜大学の関係者では大城真理子上級准教授・吉川安一名誉教授・平山良明氏が出席しました。沖縄で短歌を作っている人はそれなりに多いのですが、普段はそれぞれが所属するグループに分かれて活動しています。それらのグループが一堂に会し、会派の枠を超えて短歌について議論するというのは、今回が初めての試みでした。この会では5人の歌人が「短歌往来」に掲載された作品について評し、その解釈を巡って参加者から活発に意見が出されました。特に、基地問題を初めとする沖縄をとりまく現状を短歌でどう表現すればいいのかについて議論が集中しました。沖縄の人は基地や戦争を題材にした歌をよく作りますが、表現が似ているものが多く、県外の人が読んだ時にどれも同じように見えてしまうようです。沖縄から県外にどのように歌を発信してゆけば良いのか、参加者が真剣に議論しました。今後も、このような会を企画・開催し、県内の皆さんと共に、読者の心に届く歌とはどのようなものか、考えていきたいと思っています。
 私の専門は日本史ですが、その中でも、最近は和歌・短歌などの文化の伝播という観点から中央と地方との関係を研究しています。そのようなこともあり、また、私自身が短歌を作っているということもあって、上記のような活動をしています。今後、出前講座や公開講座でも短歌を扱っていきたいと思っています。短歌に興味のある地域の皆さん、学生の皆さん、気軽に声を掛けてください。

総評:屋良 健一郎(国際学群 国際文化教育研究学系 講師)


     
司会を務める筆者                                                会場の様子